2008年09月16日

特に為すべき事も無い〔幻火〕

 気付けば月見の候も終わり
 閨の月も雲向こう

 連れ合いの気紛れに拗ねて見せるつもりで
 知らず本気で落ち込むに任せ
 空模様同様に澱んだ気分で
 伴侶を抱き枕に夢見心地

 晴れぬ気分の儘に微睡む 


 そんな状態で
 瓶にも入れぬ状態で棚に並べていた焔の酒
 良い加減にどうにかしたいとひとまず棚から下ろしたは良いが
 結局手付かずのまま放置してある
 そもそも俺は酒瓶を作れぬのだから仕方がない

 俺以上に気紛れで気分屋な元アフロに頼むとして
 何時仕上がって来るのか知れたものではない
 それでも頼まぬよりはマシか
 なぞと気心が知れたゆえの一思案


 連れの熱は離れず
 だが未だ 空も晴れない


晴れぬままに
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2008年09月04日

何処かを見ながら〔幻火〕

 本当の「つんでれ」とやらは
 某地鶏殿ではなかろうか、と密かに思う次第

 だがきっと向こうに云わせればお互い様なのではないかと思う。


 さて。


 森と水の国の騒動へ首を突っ込んで、逃れて
 さして久しくもない日常が戻り来る近々。

 半月前の妖鬼之宴の礼状も…
 …ま、俺の担当巡りは一段落し
 俺自身はというと
 おそらくは来月末になろう、ハロウィンの時節まで閑散の時節。

 この隙に連れに溺れ直そうかと密かに画策している

 無論、止めるものなどない。


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2008年09月01日

出国〔幻火〕

 未だ、体験したことのない落城
 此度こそは、と思えど
 結局物怖じて、落ちる寸前に城門を出た

 振り返れば瓦礫の向こう
 佇むはいつか見た顔

 回収はせぬと言っていた王
 その言葉に嘘偽りはあるまい

 なればあの姿は別勢力
 それは構わぬ

 ただ、森と水とが穢れぬことを祈った



 走り書きに書き留めたは国内の情景
 失策、失敗と世界情勢に呆れ、時に蔑まれるそれも
 国内にては一切批判の対象ではなかった


 国にあったのは ただ
 穏やかで、楽しげで
 戦中にあろうとも緑の絶えぬ森と水

 深き森の一端は戦火に塗れども
 戦中にありて尚、見いだされる森の恵み
 森の巨人の足跡か、深緑に満ちるであろう湖


 ほんの数日
 時間にして何十時間か
 それでも、この国に在れたことを嬉しく思った


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posted by アシアン at 02:34| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅日記【トルニアード】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月30日

衝動の結果〔幻火〕

 昨夕刻。
 衝動と気紛れに任せてトルニアードへ入国した。
 隣国ゆえ、自宅から通うもそう苦ではない。



 刹那主義じゃねえし
 殊今回に限って云えば先方の言い分が正しいのだろう
 が

 ぶちまけて仕舞えば俺ァあっちのお偉方と轡並べたくねぇし
 理性でしか納得できねぇ綺麗事、飾った言葉で並べるも好かん

 云いたいことの半分も云えず己の言葉押し込むよりは
 一時でも情に任せて己に生きるが俺だ


 国是に共鳴したワケでもない
 ただ、抗っておきたかった

 愚痴愚痴と遠目に眺めるよりは
 今際の一呼吸でも精一杯
 己の心根に逆らわず生きる姿と共に在りたい



 其れは
 俺が彼の島の末期を見れなかったゆえの
 無意識の


 や、そんなことはないか

 …うむ、無いな。


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posted by アシアン at 02:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅日記【トルニアード】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月29日

呟き草〔幻火〕

 その下に就く気はない
 ゆえに、同国に身を置くことはせず

 誰ぞを束ねる柄でなし
 ゆえに、声を上げることもせず

 名と肩書きに縛られる己であるから
 公私の切り分けを疎ましく思う己であるから
 意識は国に在らず、団に在らず
 ただ個として野に在る


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posted by アシアン at 14:24| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:夢語り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月26日

処暑過ぎて〔幻火〕

 先週末に怪談の宴を終え
 これより語りの編纂に入ろうという段。

 何ぞ亦た騒がしい世界には見ぬ振りをして
 走り書きに書き留めた逸話を抱え、自宅へ戻った。

 自宅の空気だけは変わらない。
 澄みもせず澱むこともなく、ただ穏やかで
 此処だけは間違いなく俺の安らげる場。

 書机に紙広げて、筆走らせる。
 傍らには伴侶の姿
 それぞれにそれぞれの時過ごしつ
 時に混じり合い融け合う互いの世界。

 触れ得る存在に言葉と笑みと交わした。 


 …もうじき、月見の頃だな。

posted by アシアン at 13:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:夢語り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年08月19日

宴と夏野菜〔幻火〕

 細々とだが
 動いてもいるし生きても居る。

 数日前より、微妙に毎年恒例となっている妖鬼ノ宴2008
 …が、開催…開宴?していたりする。
 今回はちらほらと御新規の方もおいでで
 怪談が取り持つ縁というのもどうかとは思うが
 変な…いや何かの切っ掛けになれば良い

 ――なぞと、らしくもないことを考えている筈もなく。

 流石に数年やっていると話のネタも尽きてくる。
 その度にあちこちからかき集めたりだとか
 記憶を穿り返して寄せ集めて一話にしたりだとか
 煮詰まって煮詰めすぎて怖い部分が蒸発したりだとか
 そういうことを密かにしていたりする。

 一週間ネタ切れ無し、というのは存外難しいものだ。


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posted by アシアン at 16:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:戯れ事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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