2009年03月17日

動と静〔幻火〕

 水温む頃、なぞと云うが、氷窟と名の付く自宅付近はまだ冷える。
 …が、三月に入り、雪が降る日も徐々に減って来たようにも思う。
 
 気付いたらば放置気味の苗木から芽も出て居て
 今のところは存外奇抜な状態にもならぬまま、ひよひよと寒風に揺れて居る。
 隣には連れの世話する菜園。敷地の奥には植えた花木。

 陽脚も和らげば春近し。

 普段通りの散策の折、自宅で処理仕切れぬ菜園の倖など行商するが連れ合い
 その合間を見て俺は塔やら墓やらに潜り
 ほぼ遺跡荒らしのようなことをしては日銭を拵える。


 そんな折。
posted by アシアン at 22:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:戯れ事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月12日

それについての異論はない〔幻火〕

 例によって知らぬうちに世界は動いている。
 白い日だか何だか分からぬが
 相変わらず半裸の形した神とやらが何かをやらかし
 気付けば自宅の近所の地形が変化して居た。

 聞けば愛を叫ぶ場所なのだと云う。
 世界の中心ではないらしい。
 しかし何でまたわざわざ水辺などに作るのだ、なぞと思いつつ
 暇潰しに見に行って見たところ
 確かに「海辺」で「高台」ではあったが
 高台の上に湖があるような景観であり
 決して嘘はついていない説明書なのだが
 なんとなし理不尽さを覚えたりして

 一人唸って居たのだ、が 

続きを読む
posted by アシアン at 22:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:戯れ事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年03月04日

いま、むかし〔幻火〕

 日課めいた書架の整理。
 埃払いにと久方ぶりに奥を漁って居たところ
 てっきり焼失したと思っていた過去の記録が大量に発掘された。

 昔々の、ミス・ミスタコンテスト。
 ビア・ガーデン。
 彼の島の地下にある談話室で交わされた、旧友達との談話。
 某アフロや、スルメのお人との対戦記録。
 果ては嘗ての戦況、革命の裏に至る迄 ……

 大分に劣化が進んで、所々抜け落ちては居たが
 懐かし過ぎる其れに時間を忘れ、見入ること暫し。

 夜の早い内から時を過ごし、気付けば時間は深夜近く。
 地下の雑談室にての記録などは、余りに俺自身が弾けすぎて居て
 よくもまぁこれだけ自爆を重ねられたものだと
 我がことながら呆れを通り越して感心する。


続きを読む
posted by アシアン at 23:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:戯れ事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月26日

一日〔幻火〕

 腕よりするりと抜け出でる熱の空虚に目を覚まし
 土間へ立つ連れを手伝い乍ら
 冷え込む氷窟の居宅を温めようと動き回る
 そうしている内朝餉の支度も終わり
 充分に温めた居間で揃いの食事
 済めば片付け

 冷気残る内は自宅にて
 気紛れに庭と菜園の手入れなど済ませ
 或いは書肆に籠もりて過ごす
 花咲けば花を眺め
 時折刀の手入れ、酒蔵の整理

 日のある内は表へ出ぬ儘に
 戯れたり、微睡んだり

 昼過ぎてやがて夕暮れ
 黄昏に紛れるように散策路
 時に一人、時に影重ねて
 夕餉の買い出し 酒の仕入れなど

 ――夜、来らなば
 飽くことなき語らいの時
 月眺め 星を結び
 香気に包まれた伴侶を抱いて眠る

 終わり無き輪廻の如き一日




続きを読む
posted by アシアン at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:夢語り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月25日

無題〔幻火〕

 植えた儘にしてある苗木を思い出す。
 言葉を餌に生きるというが、そう言えば俺自身、言葉を発する事が少なくなって久しい。
 其れも此も只、引き篭もりがゆえの賜物なわけだが――

 特に真新しいことが無くとも、毎日のように文章書き連ねていた頃が懐かしい。
 どうで俺の存在などあって無いようなもの。
 何より其れを望んだのが他でも無い俺自身なのだから仕方がない。

 今となっては最早何の感慨も無いが
 魔島が落ちた時に絶望し大陸を去ったお人らも
 もしやすると此と似た諦念に達したのやもしれない。

 其れが良い事だとは決して考えないし
 むしろ自ら楽しむ意識を捨てたのだと今も思っている。

 とはいえ無気力めいた怠惰な暮らしの何と快適なことか。
 小煩い俗世間に心騒がせることもなければ
 何より厭う政務事の欠片も耳に入らぬのだから。

 考える事と云えば身の引き所程度か。
「生くるまで生きたらば
 死ぬるでもあろうかと思ふ」、何てェ、な。



note.
posted by アシアン at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:戯れ事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月24日

不変〔幻火〕

 神を名乗る半裸の男がバレンタインに何ぞを企画していたのだと
 つい先日になって知った。
 加えて
 魂の無い見知らぬ女性陣がチョコレートを配るのだとか、何かそれっぽいことも今日知った。

 あらゆる方向に於いて、とても今更だと思った。


 …さて。
 気付けば金色猫が帰宅してきてより早…十日程経つだろうか。

 厄介になった先で例によってやんちゃ振りを発揮して何やら負債を抱えて来た模様だが。
 ま…未だ届かぬ請求書の事は考えずに置こう。
 諸々動くのが面倒だという、俺自身の引き篭もり振りにも拍車が掛かっていることだし。


 相も変わらず、特に為すべきことも作らず。
 然うしてぼやりと存在している。平和なことだ。


 そう言えば…金色猫が何やら図面を描いてきゃっきゃとして居ったが
 ……余り気にせずに置いた方が良さそうな気がする。

posted by アシアン at 13:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:戯れ事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月15日

〔?〕


(残響めく 音)


(届かず 受け入れられず 消えることもない)


posted by アシアン at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 闇に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。