2009年02月15日

〔?〕


(残響めく 音)


(届かず 受け入れられず 消えることもない)


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2009年01月04日

氷解

(人の訪れを拒むかの如く、そそり立つ氷壁)

(棘々しき綺羅めきたる氷筍と、氷柱とを通りすぎれば)

(嘗てと変わらぬ佇まいの居宅が、一ツ)



(足踏み入れれば一角のみが温かく)

(手入れされた椿が来訪者を迎える)


(幻の名を冠した焔と、その伴侶の生活が其処にある)


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2008年12月10日

氷窟

(在るべき場所に、在るべきものはない)

(其処には唯、静寂のみが張り詰めて居る)



(尚もくまなく探すなら)
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2008年06月12日

面白くも無い〔幻火〕

 現へ生くる者は、須く強い
 己と対峙し、時に乗り越え
 打ち負かしつ打ち負かされつ
 そんなの関係ねぇと未来を見据える

 その点で云うなれば世を倦んじ果てる焔の身に最早生は無し
 …と、美しくもない自己擁護を一ツ

 古来よりの諺に曰く 死人に口無し

 なれば生に飽いた焔はもう黙るとしよう



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2008年05月03日

潮時だろうか〔幻火〕

 元より須く人を好いているわけでなし
 むしろ好みの幅はより狭い方だ
 人のみならず場の雰囲気の好嫌も
 笑いに走る事柄さえ。

 己自身が不躾な割に、最低限の礼儀をも弁えぬ輩を好かぬ
 気分屋にして気紛れ、偏屈と言われるも否定はしない。

 そうした己を自覚するがゆえに
 敢えて人の輪に加わろうとは思わぬし
 たとい加わったとしても、深く関わろうとは思わない。

 今でこそ連れの存在がその理由の最たるものではあるが
 元を糾せば人と交わり生き延びるを不得手とする己あればこそ。

 有り難くも不思議なことにこんな己を面白いと言い縁を繋げて呉れるお人等が居て
 御陰で未だ世界との関わりは閉ざされては居ないが
 それだとて何時まで続くか知れたものではない
 今でさえ本格的に人を世を厭うて居に籠もろうかと思うことが屡々ある。



 気付けば雨の時期も近付いている。

 消えやしない

 消えやしないが



 暫く休もう。
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無明〔幻火〕

 大義の中に己を為す人あれば
 小義の内でしか存え得ぬ者もある
 たとえそれが愚かなことであろうとも

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2008年02月03日

なにもかも、なにもかも。〔幻火〕

 政務事は嫌いだ。
 大嫌いだ。
 たとえ形だけ、名前だけと言われても、
 上下の関係が生まれるなぞ鬱陶しくて仕方がない。

 親しい友人であれば尚のこと
 政務に関わる姿を見ると厭気がさす。
 それが己であれば余計に悪い。
 反吐が出る。


 あれほどの戦を目の当たりにし
 時に関わって此処まで来たが
 俺は落城というものを体験したことがない。
 幸か不幸か、見切りを付けて 或いは急用なりで国を出る
 それが大抵、落城の少し前。

 強制労働なぞ御免だと
 そんな我儘が理由の一因を担っていることも、否めない。


 そんな、己の我ばかり通している俺だ
 俺が苦渋する悩みというも
 国に携わる者達に比べればどうということはないのだろう。



 それでも。

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posted by アシアン at 03:33| Comment(0) | TrackBack(0) | 闇に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月30日

7月30日

 風の噂に、魔島が落ちたと聞いた。
 落としたはいつぞや、占術処の客として訪れた男だか女だか解らぬ例のお人だとも。

 いっそ件の魔獣に侵略されてしまえば良かったと思う俺が居る。
 かつて黒き混沌を謳い上げた地が
 今はどこぞの一領土に成り下がる。

 思い返したところで最早何の感慨も湧かないが
 牙を抜かれた猛獣とはそれこそ魔島のことであろうに。

 …とはいえ、数年前の大戦を生き延びた輩も今は少なく
 あの島はあの島で既に新たな歴史と時間を生きているのだろうな。

 かつての誇りも矜持も今は別のもの

 ……ま、あのような理不尽に世界歪めての落城後
 そんなもの未だ持ち得る輩の方が希有やもしれん。


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posted by アシアン at 18:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 闇に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年06月23日

6がつ23にち

 響いた叫び声と 消えゆく気配

 振り返ることはしなかった


 …なぁ
 最期くらいは、乞うてもいいだろうか

 「待っていてくれ」と


 俺も すぐにそこへ往くから



 消えゆく己の感覚を引きずって
 海の水面に炎の身を浸しゆく

 気が遠くなるほどの「激痛」と共に

 しゅうしゅうと音をたてて
 白煙と化してゆく 墨色


 泡沫のような残滓
 漂う海の結晶もやがては溶けて消える




 It's all over.


 これで おしまい。



note.
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2006年06月19日

6がつ19にち

 時間の合間

 考えることも行動することもなくなった
 思考の谷間

 思い出すことを忘れたくて
 夢魔の闇に意識を閉ざす


 終わるならまた始めればいい
 思い出さぬならまた刻みつければいい
 その機会が残されているのなら

 繰り返し繰り返し

 俺の存在が潰えるまで
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2006年04月11日

4がつ11にち

 ふと見遣った窓の外を過ぎる
 深青の気配

 決して思い出したくはない
 かつて通り過ぎた存在を思い出させる
 そんな 色


 …思い出す
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2006年04月10日

4がつ10にち

 例えば 二人

 己が求めるものと
 己を求めるものが居たとして

 そのどちらかを切り捨てることが
 果たして出来るものなのだろうか


 卑怯な言い方になるが
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2006年04月02日

4がつ2にち

 罪と罰ばかりが俺に累積する
 罪と罰ばかりで俺が穢れてゆく

 このひとと彼とに触れるを躊躇うほどに


 黒き焔は最早混沌でも闇でもない
 あまりにも 汚濁にまみれて

 ただ 浅ましく
 たったひとつの己が望みのために
 たったひとつの己が望みを汚す


 醜い欲望ばかりが滾る
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2006年03月31日

3がつ31にち 

 窓の外 視界の片隅
 ひらり ひとひらの花片

 北ではそろそろ散る頃だろうが
 こちらは未だ寒かろうに


 雪解けも知らずに咲く
 ひとり すらりと佇む桜木

 季節はもうじきに春


 別れを告げて 忘れられずに
 再会を果たし 見送って

 遺された扇を開き 桜の見える窓辺に置いた

 言葉を思い出す


 ――桜を誰と見る?


 ここに居るのは

 桜と 俺と
 そして 貴方の影


note.
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2006年03月26日

3がつ26にち

 夕刻、特にすることも思いつかず
 相変わらず色味の薄れたままの 自分の身体を見やる

 特に感覚が欠如しているわけでもない
 感情が失せているわけでも ない

 覚えた苦痛も 幸福も
 誰かを大事に想う気持ちも 変わらない


 それでも身体の色は薄れゆく
 一日ごとに



 変わらない、己の熱
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2006年03月19日

3がつ19にち

 ふと 気がついた
 己の指先に色がない

 時刻は夜
 色失せさせるような 日射しはない


 不審に思いつつも
 原因など思い当たらず

 火に触れれば元に戻るだろうかと
 焔に翳せど変わらぬまま


 …まぁ、いいか
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2006年03月17日

3がつ17にち

 雨は熄んだ
 雨は熄んだ

 アナタの 彼の
 二人の雨も熄めばいい

 雨は熄んだ
 雨は熄んだ

 ああ


 風が吹いている
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2006年03月10日

3がつ10にち

 何かの合間に
 ふと 思い出して
 貴方に置き去りにされた 扇を広げる

 俺が貴方に
 俺を忘れぬ限りは傍に置いてくれと
 月夜に狂う貴方に月球儀を預けたように

 貴方は俺を縛るのだろうか
 忘れ得ぬように、と


 何一つ 望みを叶えることをせず
 傍に居ることさえもせず
 言葉交わすことさえも

 それでも 一日たりとも
 貴方を忘れたことはなかった

…結構な間
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2006年03月08日

3がつ8にち

 傍に居てくれること
 声掛けてくれること
 その目に映してくれること
 触れてくれること

 幾百年の長い時間
 己が望みにさえ気付かず
 例え気付いたとしても
 言葉にすることはおろか
 願うことさえ出来なかった

 彼らと出逢って
 歪んだ己の負の感情を知り
 その欠落を埋める術を知り
 彼らに触れて 俺は満たされた

 それがどれだけ大きな変化か
 それがどれだけ幸せなことか
 このひとたちはきっと 知らないのだろう

 多分 俺は
 彼らのうち どちらか片方が欠けても
 己を保つことが出来ないだろう

 今は
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2006年02月25日

2がつ25にち

 鉄の扇を手にとって
 あの人ならと ふと思った

 思った自分に嫌気が差して
 それでも投げ捨てることの出来ない 形見を
 戸棚の奥深く 仕舞い込む


 満たしてやれなかった
 癒しにもなれなかった
 傷付けることを怖れて
 二人 我が儘になりきれず

 これでいいのだと 己を騙し続けて
 そのまま終わった それだけの記憶



 悪い癖
 …悪い 癖 だ

 俺は いつもどこかに
 逃げ道を求めている
posted by アシアン at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 闇に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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