2008年04月24日

月顕星稀〔幻火〕

 合うわけがない

 虹は 光だ
 光の京だ

 合うわけが ない


 出来る限り目を逸らし目を背けて生きている
 未だ入国管理所を潜るに至らぬはただ連れ合いとの話が終わって居ないから


 俺にとってこの国は

 不機嫌になる要因が多すぎる



note.
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2008年04月10日

春の日〔幻火〕

 京は春の祭りなのだという。
 その昔
 もう何年前になろうか
 遙か南方の孤島で血の色の花咲かす桜を植えまくっていた頃を思い出す。
 思い出すというか
 どうも俺はその頃不在だったようにも思うが
 例の戦で焦土化された際に無くなったのでなければ
 あの島には今でも血の色の桜が咲いて居るのだろう。

 だが、京の桜がそんな色である筈もなく。
 世の中には緋寒桜なんてのもあると聞くが、それだとて血の紅にはほど遠い薄紅…であるのだろう。
 どんなだか知らんけども。

 とまれ、引き続き静観。
 己の居場所作る気にもなれねぇし、あっても居心地悪いだけだろう。
 口開けば指先滑らせれば、出るのはそんな愚痴ばかりで。
 つくづく不向きなのだと痛感する。
 祭りが始まる前にと言わず、一刻も早く国の器から逃れたい。


 自宅やら借家やらでの踊り騒ぎは一段落したのだかしないのだか。
 とりあえずべねたんへの仕返しは(勝手に)完了したのでよしとしよう。
 自宅の玄関先では何やらはためいておるが、もう気にしない。

 不調どころか何もかもが回らん時節というのもあるものだな。
 今は何をするにも不機嫌になっちまって仕方ねぇや。



読んで楽しいモンにする努力は放棄した
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2008年04月03日

現実逃避〔幻火〕

 先日書いた四月のあれ。
 季節柄当然の如く、同じような事を考えておられたお人が居たようで
 京の中にもそんな感じの場が出来ていた。

 静観貫き通すつもりではあったのだが
 退屈に負けたので
 義妹の入国挨拶返しというのを己への言い訳にこっそり参戦。

 …したらば
 以前よりひっそりこっそり名前と姿だけは知って居ったお人が
 カエルがどうのとか言うておられたので
 静観貫くつもりなら止めときゃ良いものを
 呟きついでに、初見のお相手に突っ込みを入れる、俺。

 あろうことかその反応が面白いわけで
 だが俺は早いところ国を出たいわけで
 つまりがアレだ、突っ込みは入れたいが街には出たくないという

 …どうすんだ、俺。
 もういっそ御自宅まで突っ込みに行くべきか。


 そんな捻くれた日常。


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2008年03月31日

四月莫迦とかいう〔幻火〕

 一日限定じゃあるのだが
「ホントっぽい嘘を吐け!エイプリルフール」てな場所を思いついた。

 が
 如何せん倭国で馴染み薄いイベントだろうし
 倭語にすると響きが悪いし
 逐一説明するのも面倒な上
 このとこ延々と引き籠もっておった上、他の場への顔出しもしておらぬし
 自分の立てた場だけ盛り上げるのもどうかと思うので、やめておくことにする。

 …などとそれっぽい理由を並べてはみたが
 面倒なだけだというのが実際のところ。

 持っていけそうな案だと思えば好きに持っていくがいいよ。

 しかしすっかり怠惰の虫に取り憑かれておるなぁ。


 …さて。
 無事…ではないが、ひとまず簀巻きからは抜け出せたし
 そろそろ出国の算段をしたいところ…なんだが

 大体、次行く先も決まってないし、行きたい場所があるわけでなし
 どう切り出したもんかね…


note.
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2008年03月25日

続・簀巻き〔幻火〕

 強いて書き留める程の何事もなし。

 しかし、何だな
 肌に合わぬ空気というのは
 こうも人を鬱屈させるものなのか。
 いや俺精霊だけど

 あぁ、しかし
 作りかけの酒肴を放置してる、某オッサンのカウンターには顔を出さねばなるまいな。

 食えるものを一通り揃えたら、近辺の荷物をひとまとめにして
 いや、その前に連れ合いと話をせねば

 …それ以前に未だ簀巻かれたままの現状をどうにかせねば


 はて、そういえば週末は歌会を予定しているのではなかったか。
 人の集まり具合やら当座の題やらも、そろそろ打診せねばなるまい。
 第一俺自身が場のセッティングに取り掛かれていないではないか。


 うぅむ。
 些か、ぼんやりと過ごし過ぎたやもしれない。

 気付けば金色猫もふらりと外泊しに行っているしなぁ。


 ああ。
 動かねば。

 脱出せねば……!
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2008年03月19日

簀巻き…〔幻火〕

 先日から巻かれたり転がされたり遊ばれたりしておったが
 とうとう店にまで並べられて仕舞った。
 しかも義理とはいえ娘の手で。

 なんてぇ娘だ。
 いやまぁ、実際のところは連れへのちょいと遅れた誕生日プレゼントということで
 連れの手に渡るんなら俺はもうそれで良いんだが

 …だが

 なんで二つ仕入れてあるのか!


 聞けば他んとこに出すとか言い始めたので
 慌てて可及的速やかに回収させて貰った。

 俺は連れ合いのもんであって他のお人のものではないのだ。

 但しちま俺(使い捨て火種)を除いて。
(アレはいいんだ使い捨てだから!)


 しかし、毎度のことながら色々考えるものだよなぁ。
 ネタには全力投球、てのは見ていて愉しいもんだ。
 巻き込まれても巻き込んでも楽しいもんだ。

 …ま、人は選ぶけれども。

 お陰で退屈しねぇや。



note.
 19-23とほぼ不在。
 丁度良かったな…


(宛てるともなく書かれた文字綴り)
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2008年03月10日

それ以前の問題〔幻火〕

 先日より、海岸線の方から楽しげな気配が伝わってくる。
 噂によれば何ぞ黒船だかが来ているとか、どうとか。

 倭国生まれには珍しいのだろうか、と思いつつ
 黒の色に気も引かれつつ
 場所が場所だけに行く気になれない俺がいる。
 きっと騒ぎが収まるまで、行くことはないだろう。

 同様、に。
 温泉堀り。
 いつ湯というか水が出てくるか、怖ろしくて加われたもんではない。
(いや、隅っこでこっそり発破かけては、逃げてるのだが)
 湖の方にも以下略、だ。

 爆竹がどうとか言う話も、聞こえたような聞こえないような。
 …とはいえ、俺が暴れたらそれこそ器物破損なりの被害が発生しそうで

 …まぁ、要するに
 繊細なのだな、倭国というのは。


 倭国に限ったことではないが
 棲みつく、というのは意外と難しいものだ。


 ともあれ
 何をするにも、簀巻き状態から抜け出さんと、動くに動けぬわけで。


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2008年03月06日

平穏、安寧〔幻火〕

 どうも意固地になっている気がする、が

 ……まぁ、良いか。


 寝転がって酒を呑る
 時折起きて外を眺める
 手慰みに筆走らせる


 下手に動かぬが平和で良い。
 たまにはゆるりと熱くゆらせるも良い。


 桜の花が咲く頃には
 また周囲も遽しくなるだろう。


 …いや、京は今で十二分に賑やかなのだが…


借家中
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2008年03月02日

桔梗の花〔幻火〕

 短期間ゆえ 何も言わぬつもりだったが
 …というより 短期間ゆえ 誰も気付かんだろうと思うていたが

 思いの外、見られているものだなぁ。


 大慌てで追いかけて来てくれたお嬢さんが一人。
 御免なぁ、と
 触れ得ぬ手で、撫でる動作だけ。

 渡されたのは桔梗の花 …の菓子。
 添え書きにある
 桔梗に帰郷をかけるのだとは 花言葉のお人の弁、か。

 ここは「帰京」だろうと思う
 俺にとっては「郷」ではない



 国の頭は大変だなと、そう言うお嬢さんに、小さく苦笑した

 あのお人なれば
 そんなもの承知の上で今の路歩んで居られるのだろう
 俺がする心配など きっと無用の長物
 …国を 民草を抱えるお人は 本当 強いね


 各々義があるという
 俺のはそんな大層なもんじゃなく、唯の我が儘だが
  (――義理立てる相手も対象も、もう居ねぇし)
 ……ま、いいやな

 愚痴めいた管巻いたところで何も生まれやせん
 名を連ねるを堪えきれぬと思えば亦た、一時国境沿いで頭冷やすだけのこと


 吐くだけ吐いたら 京へ戻ろう
 何より 連れが心配している


 ……多分、心配してると思うのだ…


.
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2008年02月28日

古びた羊皮紙〔幻火〕

 京。

 頼まれて、風読み天気読みの出来る輩を捜しておったらば
 ふらり出歩いた先で、面白いものを発見した。

 未だ国が虹の名を抱く前よりあったという、小さな店。
 …と言うても今の国の建国はつい最近であるからして
 そう古すぎるというものでもない。

 そこに、ゴミ同然の値段で叩き売りにされていた
 曰くありげな羊皮紙。

 開けば掠れ滲んでのたくった文字で、ちょいと気になることが書いてあった。


 …さて。
 こいつを、国に持っていこうか、行くまいか……



羊皮紙に綴られた内容
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2008年02月25日

腐る。〔幻火〕

 取り立てて、急ぎやっておかねばならないことも無くなってきたので
 街の方へ最低限顔を出した後は
 ひたすらに借家でのたのたと過ごす日が続いて居る。

 梅は咲いたか、桜はまだか、などと
 寝転がりつ盃傾けつつ。

 積極的に京の整備に関わる気にもなれず
 立てば立とうとも思える居場所から逃げ回り乍ら。

 片手間…と言っちゃアレだが
 昔の友人の義理息子さんトコへ覗き窓をはっつけたり。

 そろそろ連れやら金色猫やらの視線が痛くなってくる頃やもしれない。


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2008年02月23日

その暇なし〔幻火〕

 引き籠もる暇もなく戦が終わった。


 …まぁ、何よりだ。
 多分。



 さて。
 先日より紫のしなんびの人が戻って来られたようだ。

 いつの間にか音沙汰が消えて居ったゆえ心配して居たのだが
 ある種笑えるくらい相変わらずで非常に嬉しい。
 とか書くと堅苦しいが

 とにかく嬉しいのだ。

 未だ余裕のある状況では無さそうなのが些か気になるも
 それでも世界を覗く暇があるだけ良いと言うもの。

 とはいえ暫くは簡単に会うことも出来まい、と
 そう思って居たのだが…


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2008年02月21日

世知辛い。 〔幻火〕

 詳しくは書かないが
 (知りたくもねぇし、関わりたくもないので)
 どうもまた戦らしい。

 義理だとか筋だとか
 そんなものもどうでもいいが

 至極個人的な意見というか、感慨として
 やはり、国に在るのは面倒だと思う

 …すげぇ面倒だと思う


 在野生活が長い為かどうかは知らんが
 今も気付けば、うっかり関所を潜りそうになることも少なくはない
 気付けばこう、斜に構えている俺も居る

 基本的に、自分の意識が「余所者」ゆえ
 根本的な部分で、国造りどうの、というのに向いてないんだろうな


 とまれ
 世も騒がしいし
 なんか己が更に捻くれてきた気もするので
 暫く隠遁生活してぇな、とか思う次第。


 だがきっと無理。




バトンとか。
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2008年02月20日

昔を思い出す〔幻火〕

 些か裏方で土方作業なぞしておる所為か
 今ひとつ手記を開く気になれない日が続いて居る。

 書いた方が後々楽しいのは、よぉく、分かっているんだが
 なかなか、なぁ。


 そうして俺が裏で画策に似たことをしている間にも
 京ではあれこれと行われているようだ。

 各省…改め四季宮の官吏募集はもとより
 技藝、とかいう絵師・文士集団の立ち上げに
 軍隊…改め禁軍の編成。
 入国記念品の作成。
 もうじき桃の節句と花見の時期にもなろうからして
 その辺りの準備も、おそらくは着々と進められているのだろう。

 そう言えば、それぞれに制服なり支給するという話もしていたか。
 倭国の言葉で何と言うのか、よく知らないが。


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2008年02月19日

新同居人〔幻火〕

 先日から、今まで地鶏殿のトコに居ったお嬢さんが一人、ウチに来て居る。
 早速家具の置き場所やらでごとごとして居るようだが
 それよりもこう
 何か、金色猫と楽しそうに歌い合って(?)居るのが
 端から見ていてもちょいと嬉しい。

 そこはかとなく聞いていたとおり
 存外、家事も出来そうだし
 掃除が苦手…のようなのは、良しとしよう。

 勤務先が変わるでなし、特に真新しい事があるわけでもないだろうが
 そいでも、愉しんでって貰えればと思う。


 …ああ、そいや
 地鶏殿に報告してねぇな。



 さて、国内。
 というか京。

 来られるお人の殆どが知人友人というのも、国柄の成せる技か。
 それが良いか悪いかは別として、
 二度三度と顔合わせが出来るのは嬉しいことだ。

 各省の立ち上げも少しずつ形になって行って居るようだし
 動く余地の無くなるのももうすぐかもしれないな。

 倭国のことは
 …もとい、京のことは、京の住人が決めればいい。
 国に愛着のあるお人らにこそ、その愉しみがあって然るべきだろう。

 ま、俺自身が表で動くのが苦手なだけなのだが。
 早いところ裏方に回れる形を作らんとな…




そういえば
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2008年02月16日

愛こそ力〔幻火〕

 終わってから言うのも何だが
 どうも皆して、俺の好みについて些か誤解があるようだ。

 連れは糖分がどうのと呟いて居ったし
 金色猫が呉れたは甘味の無いビターなアレ。
 そいや今年は孫から無かったが…

 いやそれはさておき
 別に俺は甘いモンが嫌いなわけじゃないのだ、と
 ひっそりとここで主張しておこう。

 元々味に疎いこともあるし。


 そんなこんなで、特に大きな事件もなく過ぎた情人節。

 義理だろうと何だろうと
 贈り物をしてくれるという、その心遣いが嬉しいもの、なのだ。
 来月と言わず直ぐにでも礼を返したい所だが
 …ま、その辺は季節柄のイベントということで勘弁願うとしよう。


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posted by アシアン at 22:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅日記【ワンズ】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年02月09日

異邦〔幻火〕

 今更に、故郷を定めるつもりはないし
 永住の地を探す気もない。

 住んでも良いなと、そう思った土地が無いとは言えないが
 その実、引越の手間やら資金やらを考えると
 色のない話ではあるが、面倒になってしまうのだ。


 ワンズ… …否、もう京(みやこ)と呼んだが良いのだろう。
 街歩きつ借家を探して居れば、ぽつりと漏らし聞いた、連れの言葉。

『いっそ 住んで仕舞おうか』と


 元は倭の国の出自であったのだろう。
 俺にとっては異国情緒溢れる街並みだが
 連れの目にはまた違ったように映るのだろう。

 正直、国が何時まで保つのか、という不安はあるが
 彼がそう願うのであれば
 考えてみても良いかと、思った。

 赤毛の異邦人も、まぁ、良いんじゃねぇか。
 …すげぇ今更な気がしないでもない。


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2008年02月07日

名、迷、命〔幻火〕

 日付が変わったので、ワンズに入国したは一昨夜…ということになる。

 一応事情があったとはいえ
 結果的に落城後の強制労働を厭うて砂上の楼閣を飛び出した形になったがゆえに
 今ひとつ自責の念が払拭仕切れていない部分が無いではないが
 言葉連ね内省を重ねても、出奔した事実は事実であり
 つまるところ自責の念云々は自己満足にしか過ぎぬので
 もうこの際、なるべく、気にしないことにした。

 人、それを開き直りと言う。


 色々と蓄えては居る案を練ることもせぬまま
 政変直後乍らも既に倭国情緒豊かな国へと入国する。
 倭装はして居ても俺はある種の異邦人。エトランゼ。
 倭文化被れの火精霊ということで一つ、似非っぽい匂いを醸し出してみようか。

 ただ
 一緒になる以前も、連れ合いはあまり言わなかったが
 言うまでもなく、彼が倭国の情景が好きなことは顕かで。

 普段は適当に決めて居る借家も、今回ばかりは少し拘ることになるだろう。


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posted by アシアン at 02:08| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅日記【ワンズ】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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