2004年08月06日

8がつ6にち

 北ハーバス出国。
 愉快な国だった、と思う。


 深夜、出国直前。

 うごけなかった
 指先 さえも。

 無意識に話をはぐらかす己の癖に焦れて
 察してやれない己の心に焦れて

 …否

 その時俺は
 何も感じていなかったのかもしれない

 空虚に映った目の前の事象
 判断力は奪われ 意識は混濁し


 …思い出すは…


 冷静になった方が良いのは解っているが
 手を離すのが 酷く怖ろしい。

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2004年08月04日

8がつ4にち

 様子見ついでに逃げ込む。
 疲れたわけではないが、
 さすがに行動がパターン化されてきている…

 そろそろかな。
 あの手のノリと勢いは、愉しいが長続きせぬのが欠点だ。


 暗い視界の中で見た貌には
 いつもの険が無くて
 言いたいことは幾つかあったが
 結局何も言えずに

 目を閉じる。
 日暮れまで眠ろう。


 夜。
 目覚めて一人、街をふらつく。
 酒場らしい酒場が目に付かぬので
 持参した酒を喇叭呑み、しつつ。


 …さすがに、少し。
 疲れたのかもしれない。

 今夜は未だ、誰にも追い掛けられて居らぬし
 今の内に雲隠れしてしまおうか。


 人目を避けて、高原に寝転がる。
 夏を過ぎて、風は……秋近し??

 早い気もするが、ま、気にすまい。

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2004年08月03日

8がつ3にち

 予想外の賑やかさに驚く
 芯の強い国だと思ってはいたが
 偶然そういう時期に居合わせただけだとしても
 復興途中の勢いは侮れない
 小国の方がやはり、纏まりはあるのかもしれない。
 活発に動かれる者が幾人か居るのも大きいのだろう。

 とはいえ 恐らく
 永住するには難しい
 もとよりその気が無いと言えばそれまでだが
 光溢れる国は やはり 感覚的に合わない。


 炎から 炭へ 灰へ。
 からめる……?
 竜の息吹に力得て、また炎。

 留めようとも捕らえようとも
 翻弄する俺が炎 指先すり抜けて

 …とはいえ

 大分、消耗しているようだ

 夜半でも色の戻らぬ己の指先を握り込む
 次の国では動きを控えよう
 大人しく 占術小屋でも建てて。


 残り一日、だろうか
 それまでは動き 愉しもう
 爆ぜる炎で夜を彩り

 そして尽きて去ろう
 それもまた 俺の生き様。

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2004年08月02日

8がつ2にち

 北ハーバス。
 かつての魔島に落とされた国
 その後も騎士国家としての規律を保ち 今に至る
 恐らくは芯の強い そして生きるに長けた国



 普段は瞳に封じた炎を解放し 身に纏い
 空間を爆ぜさせ 地に降り立つ
 とんと無沙汰して居たが
 (自)爆炎の精霊と称されたはこれに所以する

 最近は気力が無かったゆえ
 暴れることもなかったが
 見ておくが良い
 これも俺の姿が一つ

 哄笑し 叫び 焼き焦し
 …そしてあっさりとかき消える

 久方ぶりの昂揚感
 存在さえ危うくさせるやり取り
 そこにあるのは勢いと笑い
 狂乱する炎 そして俺が黒き炎

 笑い、そして愉しめ
 炎は尽きず、ゆらめく



 ……出る頃には満身創痍だろうな…
 ま、構うまい。

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2004年07月31日

7がつ31にち

 早朝、眠れず。
 表へ出る気にもなれないので、筆を構えて机に向かう。
 何かに熱中しておけば……


 ふと気付けば港。
 陽射しは忌まわしかったが、船上よりマシだ、と下船する。
 ここから王宮までどれくらいかかるのだろう。
 思案するも、日中には動きたくない。
 とりあえずは日暮れまで一休み……。


 日が暮れて、夜更け。
 どうやら知らぬうちに寝入ってしまったらしい。
 ふと横を見れば、何やら落ち込んでいるらしい朋の姿。
 背に腰掛けてやろうかと思ったが、流石に気が引けたのでやめておいた。

 見上げた先には満月。
 かつて…俺が初めて見た空に、月はなく
 じわじわと、日毎にその光を強めてゆく月は
 恐怖の対象だった。

 いつからだろう。
 焦がれるようになったのは。
 語らうようになったのは。
 いつだっただろう。
 何とも思わなくなったのは。
 

 まったく……難儀な存在だね。

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2004年07月30日

7がつ30にち

 どこまでも暗い、夜の海は好きだ。
 波音は木々のざわめきに似ている。
 不安定な足元を気にしなければ、それほど…恐怖もない。
 …はず。


 墨色の雲に惹かれて、甲板へ出た。
 何やら考え込んでいるその傍らに無言で佇む。
 波音に震える指先も、喋る余裕がないことも、とりあえずは隠しておこう。
 何も出来ぬだろうし、何かするつもりも今のところないけれど。
 もし何かあれば、引き止めるくらいはしてやろう。


 陸の見えるを心待ちに。


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