2008年04月05日

狂咲桜〔現火〕

 其れは新月の夜

 其れは満月の夜

 狂い咲く桜の下 舞ったひと


 ――たまには 思い出して?


 そう言ったひとはもう 居ない


 出逢い 別れて

 時の悪戯が再度の邂逅を導き

 刹那絡んだ視線は

 二度と 結ばれることはなかった



 金の眸の黒き君

 想うことは弔いだろうか
 それとも 嘲りだろうか


 …俺は今 幸せ だと思う
 桜の花を見ることは もう出来ないけれど


 呆れるだろうか
 ねえ ―― ?
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2006年04月12日

4がつ12にち

 かつての夢を見る
 春は懐古の季節 …だろうか

 誘うわけでもなく
 捉えるわけでもなく

 懐かしげでもなく
 取り立てて何か変わるわけでもなく


 ただ かつてのように
 目の前に現れて 去る


 夢の奥 モノクロォムの桜
 記憶を爪弾いて 名残を歌う
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2006年03月15日

3がつ15にち

 流されぬこと
 選ぶこと
 判断すること
 抗うこと

 かつて俺に許されることのなかった
 行為の数々

 それはただ ひとえに
 契約種であるがゆえ


 ただひとつ 存在した筈の
 「契約」を結ぶ行為への 選択権さえ
 かつての俺は放棄していて

 それはただ それと知ることのなかった
 喪失感がゆえに

 本当、は
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2006年02月20日

2がつ20にち

 かつてを夢に思い出す

 愛されることも愛することも知らず
(今でも知っていると言うにはほど遠いが)
 それでもこの身の傍らに添う
 存在と熱が恋しくて

 失った黒き亡霊の
 その存在が恋しくて

 誰彼構わずに手を伸ばし
 求め追い縋った

 けれど

 見捨てられても今ほどには
 辛さを感じなかったように思う

 いつしか捨てられることに慣れて

 …否

 己を捨てた相手が誰であるか
 そんなことはいつしか どうでも良くなって

 ただ 伸ばした手の先にあった存在を
 彼奴なのだと 思うようにして

 誰でも良かった
 それがたとえ 生命なきモノであろうと
 縋る場所と 抱いてくれる腕さえあれば



note.
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2006年02月12日

2がつ12にち

 目覚めぬ悪夢
 過去の出来事

 夢現 うっすらと目覚めかけては
 どす黒い汚濁の渦巻く眠りへ
 また叩き落とされる


 苦痛と
 それに勝る過去への妄執

 負の意識さえも生きる糧として
 ひたすらに貪った そんな時間が

 己が犯した罪とでも言うように
 幾度も突きつけられる


 目覚めては 墜ちて
 繰り返しに嘆く


 償いはまだ終わらない

 まだ 始まらない
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2006年02月09日

2がつ9にち

 眠りの内でも わかる
 頬伝う 熱い雫

 漆黒の一筋
 触れては刹那 燃えて消える

 焔の一滴
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2006年01月30日

1がつ30にち

 焔はヒトの姿を模した
 己の姿をヒトに模した

 初めて目にした黒い人影
 その姿を模して 己の意志を形にした

 ただ その色だけは
 紅蓮の内にあってただ一つ
 侵しも 侵されもしなかった漆黒だけは

 己のものにすることが出来なかった


 長い筈の髪は己の焔に逆立ち 消えて

 初めて姿為して 目を合わせ
 珍しい眼の色だと そう告げられた言葉に
 眸の色も黒ではなく 焔のそれだと知った


 感じたのは おそらく落胆
 それと知らぬままに




note.
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2006年01月23日

1がつ23にち

 雪の匂いに混じって 懐かしい香りがする
 それは俺の気のせいかもしれないけれど

 何処とも知れぬ大地の奥深く
 紅蓮に滾る炎の匂い
 見渡すほどに一面の赤

 佇む一つの影
 それだけが 痛いほどに黒かった


 赤と 黒と
 それが 俺の目にした最初の色

 焔は黒を模して
 ヒトの形を為した


 それが俺のはじまり



note.
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2006年01月21日

1がつ21にち

 夢のはじまり

 それは過去を清算する為の
 いつ終わるとも知れぬ 長い夢


 生まれたかつてと
 生き方を得た時間

 黒に囚われた
 長い …

 …とても長かった時間


 閉じた瞼の裏側に
 眠りに落ち込む意識の底に
 俺は黒の幻影を見る

 今一度

 問うために
 別れを告げるために



note.
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