2009年06月10日

深夜酒〔幻火〕

 珍しくも酒を集り…いやいやもとい、酒を呑もうと来てくれたお人と、深夜近くに語り酒。
 夢だ華だと酌む酒に、色気の欠片もない話を乗せてあれやこれや。
 肴に炙りスルメ、連れに甘えて刺身と野菜と。
 酒気と火気で湿気なぞ吹き飛ばしてしまえと、笑い合う。

 申し訳なかったのは俺がそう遅くまで起きていられず、「後は好きにやってくれ」てな具合で早寝してしまったこと。
 とはいえ相当数の酒瓶を抱かせて置いたで、それで勘弁して貰えただろうかな。


 とまれ久々の騒ぎ酒。
 大抵一人しみじみ呑んで居ったが、雨の多いこの季節はこうした酒の方が有り難い。

 昼過ぎに起き出して、出し放しだった膳なぞ片付け乍ら、未だ部屋に居るとも居らぬとも知れぬ相手を思い出して、ちょと笑った。





 思い巡らしても気の利いた言葉は出て来ず
 相手の耳に溜息が届かないことを安堵して
 其れから更に
 俺には多分、…否、間違いなく
 そんなことは期待されていないだろうことに思い当たる。

 ――気楽なもんだ。
 有り難い。


 …さて。
 酒蔵の補給をせんとならんかな。
 ついでに、…ちょとした旅支度も。

posted by アシアン at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:戯れ事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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