2009年02月26日

一日〔幻火〕

 腕よりするりと抜け出でる熱の空虚に目を覚まし
 土間へ立つ連れを手伝い乍ら
 冷え込む氷窟の居宅を温めようと動き回る
 そうしている内朝餉の支度も終わり
 充分に温めた居間で揃いの食事
 済めば片付け

 冷気残る内は自宅にて
 気紛れに庭と菜園の手入れなど済ませ
 或いは書肆に籠もりて過ごす
 花咲けば花を眺め
 時折刀の手入れ、酒蔵の整理

 日のある内は表へ出ぬ儘に
 戯れたり、微睡んだり

 昼過ぎてやがて夕暮れ
 黄昏に紛れるように散策路
 時に一人、時に影重ねて
 夕餉の買い出し 酒の仕入れなど

 ――夜、来らなば
 飽くことなき語らいの時
 月眺め 星を結び
 香気に包まれた伴侶を抱いて眠る

 終わり無き輪廻の如き一日






 飯の匂いに誘われて、金色猫も居たりするのだろう。
 寒い中素足のまま走り回っては、霜焼け作ったりしているのかもしれない。

 紛うこと無き家族の肖像――何て云うと笑って仕舞うが。


 …喩え
 連れの姿が俺以外には見えなくとも、な。


posted by アシアン at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:夢語り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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