2009年02月26日

一日〔幻火〕

 腕よりするりと抜け出でる熱の空虚に目を覚まし
 土間へ立つ連れを手伝い乍ら
 冷え込む氷窟の居宅を温めようと動き回る
 そうしている内朝餉の支度も終わり
 充分に温めた居間で揃いの食事
 済めば片付け

 冷気残る内は自宅にて
 気紛れに庭と菜園の手入れなど済ませ
 或いは書肆に籠もりて過ごす
 花咲けば花を眺め
 時折刀の手入れ、酒蔵の整理

 日のある内は表へ出ぬ儘に
 戯れたり、微睡んだり

 昼過ぎてやがて夕暮れ
 黄昏に紛れるように散策路
 時に一人、時に影重ねて
 夕餉の買い出し 酒の仕入れなど

 ――夜、来らなば
 飽くことなき語らいの時
 月眺め 星を結び
 香気に包まれた伴侶を抱いて眠る

 終わり無き輪廻の如き一日




続きを読む
posted by アシアン at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:夢語り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月25日

無題〔幻火〕

 植えた儘にしてある苗木を思い出す。
 言葉を餌に生きるというが、そう言えば俺自身、言葉を発する事が少なくなって久しい。
 其れも此も只、引き篭もりがゆえの賜物なわけだが――

 特に真新しいことが無くとも、毎日のように文章書き連ねていた頃が懐かしい。
 どうで俺の存在などあって無いようなもの。
 何より其れを望んだのが他でも無い俺自身なのだから仕方がない。

 今となっては最早何の感慨も無いが
 魔島が落ちた時に絶望し大陸を去ったお人らも
 もしやすると此と似た諦念に達したのやもしれない。

 其れが良い事だとは決して考えないし
 むしろ自ら楽しむ意識を捨てたのだと今も思っている。

 とはいえ無気力めいた怠惰な暮らしの何と快適なことか。
 小煩い俗世間に心騒がせることもなければ
 何より厭う政務事の欠片も耳に入らぬのだから。

 考える事と云えば身の引き所程度か。
「生くるまで生きたらば
 死ぬるでもあろうかと思ふ」、何てェ、な。



note.
posted by アシアン at 03:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:戯れ事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月24日

不変〔幻火〕

 神を名乗る半裸の男がバレンタインに何ぞを企画していたのだと
 つい先日になって知った。
 加えて
 魂の無い見知らぬ女性陣がチョコレートを配るのだとか、何かそれっぽいことも今日知った。

 あらゆる方向に於いて、とても今更だと思った。


 …さて。
 気付けば金色猫が帰宅してきてより早…十日程経つだろうか。

 厄介になった先で例によってやんちゃ振りを発揮して何やら負債を抱えて来た模様だが。
 ま…未だ届かぬ請求書の事は考えずに置こう。
 諸々動くのが面倒だという、俺自身の引き篭もり振りにも拍車が掛かっていることだし。


 相も変わらず、特に為すべきことも作らず。
 然うしてぼやりと存在している。平和なことだ。


 そう言えば…金色猫が何やら図面を描いてきゃっきゃとして居ったが
 ……余り気にせずに置いた方が良さそうな気がする。

posted by アシアン at 13:44| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:戯れ事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月15日

〔?〕


(残響めく 音)


(届かず 受け入れられず 消えることもない)


posted by アシアン at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 闇に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月08日

寝込んでいた〔幻火〕

 年明けより定期的に大怪我をしている気が、しないでもない。
 昨年末は怪我もなく、それどころか結構な稼ぎを叩きだしていたわけだが…
 …何にでも波はあるということなのだろうかな。

 怪我中は何時にも増して出歩くことが減る。
 まず身体が思うように動かぬのだから仕方がない。
 仕方がない、と、挨拶に回る予定を幾つか先延ばしにしていたりもする。

 冬眠中なのかどうか分からぬが、時折沈み込んで居るべねたんも気になるし
 どうやら無事(?)戻って来られたらしいしなんびのお人も気になる。
 最近では思いがけぬお人の来訪もあった。

 本日になって漸く怪我の具合も良くなったようだし
 そろそろ挨拶回りと行かねばなるまいな。


続きを読む
posted by アシアン at 00:38| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:戯れ事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2009年02月04日

居るような居ないような〔幻火〕

 冬眠めいた引き籠もりより目覚めて暫く。
 出不精には拍車が掛かっては居るものの、気紛れは相変わらず。
 街へ買い物へ出たり、隣の酒蔵を手入れしたり。
 多分に帰宅準備をしている(筈の)義理娘こと金色猫が来るのと一瞬戯れたり。

 北の方では実弾演習だの何ぞのと云う噂が聞こえたり、聞こえなかったり
 気付けば節分とやらが終わって居たり。

 …そう言えば豆、年の数だけ食うと云うが
 そもそも俺は自分の年を知らぬわけで
 ――ま、結局食わなんだったゆえ、問題はないか。


 しかしこう
 本気で何もして居らぬと取り立てて何も書くことがないな。
 自宅の間取り図でも作ろうかと思いつ、やる気を起こす気もない。
 世の中に寝るほど楽はなかりけり、だ。


 立春も近い。
 住居付近ではまだ蕾も固いが
 北方では梅も咲く頃だろうか。

 庭の一角に梅の木でも植えてみようか。
 そう言えば今年の歌会は…例によって五月頃になるのかねぇ…



ああ、そうそう
posted by アシアン at 12:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:戯れ事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
×

この広告は1年以上新しい記事の投稿がないブログに表示されております。