2008年04月24日

月顕星稀〔幻火〕

 合うわけがない

 虹は 光だ
 光の京だ

 合うわけが ない


 出来る限り目を逸らし目を背けて生きている
 未だ入国管理所を潜るに至らぬはただ連れ合いとの話が終わって居ないから


 俺にとってこの国は

 不機嫌になる要因が多すぎる



note.
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2008年04月21日

燻火〔幻火〕

 声に出してブチ撒けられそうもない不機嫌さの原因を
 目の前に置いた玻璃杯に注ぎ込む酒に映して、喉に流し込む
 酒に対しての 幾ばくかの後ろめたさと共に

 焔の熱たり得ぬ酒精分は、
 だが己の体温を上げるに余りあるそれで
 口中を満たす、噎せるような熱と、芳醇な香に ゆるりと吐息する

 謂れを問い糾すこともなく、静かに傍に在る連れの存在が
 今ほど有り難かったことはない

 …いや、感謝なれば常に捧げては、いるが

 身を凭せ掛け、時に酌を乞い乞われて
 ぽつり ぽつりと 互いの声のみが行き交う睦びの刻

 今はこの時だけが俺の至福
 己を含めて総ての事象が気に入らない

 許せるのはただ一人
 俺が連れ合いだけだ


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posted by アシアン at 12:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:夢語り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月18日

焔陰〔幻火〕

 他人の目に映らぬ彼
 他人の身体に触れ得ぬ俺
 不完全な精霊種のつがい

 己の有り様は意志一つ
 制約を外すことは難しくはないが
 敢えて今以上の利便を求める責も必要もなし

 互いには触れ得て
 互いの目に映る

 二人、共に在るなれば
 それだけでいい

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posted by アシアン at 14:01| Comment(2) | TrackBack(0) | 幻火:夢語り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月12日

(走り書き)

 科白のみの短編に、ト書き或いは場面説明を入れる。
 またはその逆。

 ある種の文士交流会。


 文章に挿絵を描く。
 或いは絵から物語を紡ぐ。



 思い付きはしたが企画する気はない。
posted by アシアン at 01:41| Comment(0) | TrackBack(0) | めも | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月10日

春の日〔幻火〕

 京は春の祭りなのだという。
 その昔
 もう何年前になろうか
 遙か南方の孤島で血の色の花咲かす桜を植えまくっていた頃を思い出す。
 思い出すというか
 どうも俺はその頃不在だったようにも思うが
 例の戦で焦土化された際に無くなったのでなければ
 あの島には今でも血の色の桜が咲いて居るのだろう。

 だが、京の桜がそんな色である筈もなく。
 世の中には緋寒桜なんてのもあると聞くが、それだとて血の紅にはほど遠い薄紅…であるのだろう。
 どんなだか知らんけども。

 とまれ、引き続き静観。
 己の居場所作る気にもなれねぇし、あっても居心地悪いだけだろう。
 口開けば指先滑らせれば、出るのはそんな愚痴ばかりで。
 つくづく不向きなのだと痛感する。
 祭りが始まる前にと言わず、一刻も早く国の器から逃れたい。


 自宅やら借家やらでの踊り騒ぎは一段落したのだかしないのだか。
 とりあえずべねたんへの仕返しは(勝手に)完了したのでよしとしよう。
 自宅の玄関先では何やらはためいておるが、もう気にしない。

 不調どころか何もかもが回らん時節というのもあるものだな。
 今は何をするにも不機嫌になっちまって仕方ねぇや。



読んで楽しいモンにする努力は放棄した
posted by アシアン at 11:43| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅日記【ワンズ】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月07日

一体いつまで続くのか〔幻火〕

 流行っているのだかいないのだか知らないが
 例によって妙な踊りは何でか知らぬが一部で大人気のようだ。
 本当、何が楽しいのかさっぱりわからん。

 もういい加減止めて良いだろうかと思いつつ
 逃避ついでに部屋に戻って見たらば
 こそりと置き去りにされている絵姿一つ。
 添えられた文曰く「素敵な旗ができました」

 ………。

 …おのれ。


 誰が自分のだけのなぞ欲しがるもんか。
 これ以上踊ってなぞやるものか。
 とりあえず勿体ねぇしいつまでも雛祭りやっておるワケにも行かぬから使うには使うが! 飾るが!

 そんかわし
 仕掛け人のべねたんは一週間甘いモノ責めの刑に処す。
 禁ケーキとかしてねぇで食いまくるといいさ!

 …何やら連れ合いからの視線が痛いような気がしないでもない。



note.
posted by アシアン at 12:58| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:戯れ事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月05日

狂咲桜〔現火〕

 其れは新月の夜

 其れは満月の夜

 狂い咲く桜の下 舞ったひと


 ――たまには 思い出して?


 そう言ったひとはもう 居ない


 出逢い 別れて

 時の悪戯が再度の邂逅を導き

 刹那絡んだ視線は

 二度と 結ばれることはなかった



 金の眸の黒き君

 想うことは弔いだろうか
 それとも 嘲りだろうか


 …俺は今 幸せ だと思う
 桜の花を見ることは もう出来ないけれど


 呆れるだろうか
 ねえ ―― ?
posted by アシアン at 23:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 黒の夢 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2008年04月03日

現実逃避〔幻火〕

 先日書いた四月のあれ。
 季節柄当然の如く、同じような事を考えておられたお人が居たようで
 京の中にもそんな感じの場が出来ていた。

 静観貫き通すつもりではあったのだが
 退屈に負けたので
 義妹の入国挨拶返しというのを己への言い訳にこっそり参戦。

 …したらば
 以前よりひっそりこっそり名前と姿だけは知って居ったお人が
 カエルがどうのとか言うておられたので
 静観貫くつもりなら止めときゃ良いものを
 呟きついでに、初見のお相手に突っ込みを入れる、俺。

 あろうことかその反応が面白いわけで
 だが俺は早いところ国を出たいわけで
 つまりがアレだ、突っ込みは入れたいが街には出たくないという

 …どうすんだ、俺。
 もういっそ御自宅まで突っ込みに行くべきか。


 そんな捻くれた日常。


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posted by アシアン at 18:35| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅日記【ワンズ】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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