2007年07月31日

何が何やら〔幻火〕

 …べねたんめ。あの元マーメイドめ。
 顔出しに来てくれたは良いが勢い余って俺が宅の窓ガラス粉々にして行きおって…!
 オトメだとか言う割に行動がやたらと雄々しいような…ええ、まったく。
 怪我でもしたらどうするのだ。
 俺は責任持たんぞ。

 …まぁ、元気そうでなによりだ。
 しかし幼馴染みのアレにしろべねたんにしろ
 なんで水の眷属というんは俺やら俺の所持品やらを大破させてゆくのか…!
 あぁ、ゴルダンで出会った桜の香の水精はそうでもなかった……か?
 水の眷属は決してしとやかでも優雅でも無いと思うのだ。

 否、単純に相性の問題やもしれないが。

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2007年07月30日

7月30日

 風の噂に、魔島が落ちたと聞いた。
 落としたはいつぞや、占術処の客として訪れた男だか女だか解らぬ例のお人だとも。

 いっそ件の魔獣に侵略されてしまえば良かったと思う俺が居る。
 かつて黒き混沌を謳い上げた地が
 今はどこぞの一領土に成り下がる。

 思い返したところで最早何の感慨も湧かないが
 牙を抜かれた猛獣とはそれこそ魔島のことであろうに。

 …とはいえ、数年前の大戦を生き延びた輩も今は少なく
 あの島はあの島で既に新たな歴史と時間を生きているのだろうな。

 かつての誇りも矜持も今は別のもの

 ……ま、あのような理不尽に世界歪めての落城後
 そんなもの未だ持ち得る輩の方が希有やもしれん。


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posted by アシアン at 18:55| Comment(0) | TrackBack(0) | 闇に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月29日

むらさきいろ〔幻火〕

 連れ合いと金色猫と伴って散策中
 珍しく紫色をした薔薇を見つけた

 ぼんやりと眺めて居たのだが
 気付けば思考は紫のしなんび…もとい薔薇の人なる例のお人を思い浮かべ。

 御本人が意識しているのかしていないのか
 どうにもそんなイメージが付き纏う。
 おそらくは身に纏う色のイメージが強いのだろうな。

 そんな事を考えて居ったらば、知らず手は花を手折っている。
 手折ったからには捨てて帰るわけにも行くまいと
 自宅まで持ち帰ったは良いものの…


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2007年07月28日

空を泳ぐ〔幻火〕

 色とりどりの、おたまじゃくし。


花火


 …なんて、嘘。
 撮影に失敗した花火である。


 俺も負けてられんやなぁ。
 火種としてもうちょいと華々しく弾けられるよにならんと。


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2007年07月27日

退屈凌ぎと傷だらけの魔物〔幻火〕

 相変わらず、台風ならぬ何ぞの獣が猛威を振るっているらしい。
 落ちた国も十幾つかを超えた…とか。

 正直な話とんと興味も湧かぬゆえ、詳しくは知らぬのだが

 …まぁ、とりあえずアレだ
 俺が連れ合いが丹精込めて作った畑やら、庭やら
 その辺りを踏みつぶされてはさすがに困るので

 ちょいと前の話になるが
 暇潰しも兼ねて
 酒と、先日お嬢さんが呉れた剣とを片手に殴りに行ったのだ。


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2007年07月24日

融化反応〔現火〕

 このひとが酒に弱いと知ったは大分前のこと
 けれども酒癖は決して悪くないと思う

 ただ必要以上に愛想が良くなって
 元々純真無垢(…そうなのだ、このひとは)なのも手伝ってか
 色々と吹き込まれたことを頭から信じ込んでしまって

 …いやそれはいつものことかもしれないが


 どうしてだろうか
 楽しげなこのひとを見るは幸せなことなのに
 心中複雑な俺が居る


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2007年07月23日

神速の筆〔幻火〕

 …なぞと書き出しに記すと大仰だと言われるだろうか。

 けれども本当に驚いたのだ。
 仕返しとして羊皮紙押し付…いやいや有り難く頂戴して後、数日
 休み前には返事をしておこうと、欄を埋めて返したのが
 かれこれ三日か…いや、時間的には二日ほど前の話になるだろうか。

 三月掛けても構わないと言い置いてあったのだ。
 ならば予想を裏切ると、三年掛けると返されたのだ。

 それはまぁ、さすがに冗談だとしても
 三月どころか三日も掛かっていないではないか……!

(何のことやらわからぬと言うお人は
 こことかロズ殿の日記だとかを読まれるとよろしい)

 いや、決して仕事の速さだけがモノの価値を決めるわけではないし
 遅かったからと言って有難味の失せるものではないのだが…

 それにしても。

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2007年07月22日

一つの別れと傭兵の剣〔幻火〕

 日中、見知った顔の訪い人。
 いつもと同じように切り出された話は
 途中からこの世界を去るとの報告に変わった。

 思えば冒険の間の片隅で出会うたときからの縁
 その後もこまめに顔を出してくれたお嬢さんだ。

 さすがにこの世界情勢では
 ゆるりと暮らすわけにも行かないのだろうか、な。

 礼に、と渡された、一振りの剣。
 麗々しい輝きの、美しい、細身の剣。

 まるであのお嬢さんのようだ……と
 このくらいの褒め言葉は、連れ合いに赦して貰えるだろうか。

 贈られた幸運と同じだけの幸福が
 去りゆく彼女の上にあるように。



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2007年07月21日

思い付き、つらつら〔現火〕

 魔島に劣化なんたらが襲来したという。
 今となっては何の興味も湧かない国だが
 家主殿が仕官する国でもある。

 …聞いたことはないけれど
 あのひとは、魔島への愛着心を持っているのだろうか。
 もしも、そうであるならば
 墜ちねばいいと、願う。



 少し、疑問に思っていることがある。
 劣化なんたらの居る場所へ、呪竜を召喚したらどうなるのだろう。
 …あまり、意味はないのだろうか。な。


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2007年07月20日

続・謎の小瓶〔現火〕

 先日貰った小瓶を持て余しているうちに
 また綺麗なものを拾ったのだと、同じような小瓶を受け取った。

 多分、違うものなのだろうと思う。
 聞けば、湖だか海だかに浮いていたものだという。
 管理人が居たので、不法投棄ではないのだろう。

 けれども…
 魔島のどこかしかに、しかも誰でも取れるように浮いているもの
 普通の物体であるはずがないと…思う。

 間違いなく、何かが起こる。
 しかも、洒落になるかならないかギリギリのラインで……



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2007年07月19日

思い立ったが〔幻火〕

 先日、「もう少し後で良い」なぞと思っていた…というか書いていたが
 どうにも俺は考え始めると即時行動に移さねば気が済まぬタチらしい。

 政務事はともかく
 所謂、ネタという
 つまるところ何の役にも立たないが笑いと楽しみにはなるという
 至極偏った部分においてのみ、だが。

 …いや、まぁ、今回ばかりは
 初回がローズゼリーとアフロチョコでちま火種で
 その次がシナンビで、という
 真面目に挨拶交わした時間が一瞬のうちに終わった上
 延々と笑いにばかり走って居る俺の(もしかしたらお互いの)印象を改めようと、少しばかり思ってのことだった…と

 言い訳がましいがここに書いておこう。


 一つ思いついたは秘蔵の葡萄酒。
 一時は足繁く通っていたが、今は絶えて久しい蔵のそれ。
 空けるのが惜しくて蔵の奥深くに眠らせて居たが
 葡萄酒を嗜まれひとの元へあれば酒も嬉しかろう。

 そしてもう一つの品を用意して、どちらかを選んで貰おうと思ったのだ。

 ああ、それなのに。


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2007年07月18日

動く世界、変わらぬ日常〔幻火〕

 噛み殺してやる気もない欠伸が溢れるに任せながら
 昼下がりの軒下で、連れ合い傍らに寝転がる

 不思議なものだ
 崩れ墜ちゆく国が幾つもあるというに
 こうして変わらぬ平穏のまま過ぎゆく場所もある。


 くぁ、と、また大きな欠伸ひとつ。

 あぁ、つまらんな、と
 そう呟けば、怪訝そうに見返してくる、傍らの眸。

――なに、最近の情勢がさ
 どこもかしこも皆、落ちてしまえばいいに
 回収回収で何の面白味もない

 手持ち無沙汰な両腕伸ばしつ。

――毒蜘蛛とやらも動かぬ
 …つまらん

 引き寄せて言えば、顰められる眉。
 心なしか咎めるような視線に、薄く笑った。


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2007年07月17日

双方向疑似螺旋〔現火〕

 小瓶の正体は未だ分からず
 …というより、
 なんというか

 折角貰ったものにこう言うのも何なのだが

 こう

 嫌な予感がするのだが


 飲むべき…なのだろうか。
 …それを、望まれているのだろうか。

 色の見えない瓶と、彼とを傍らに、未だ悩んでいる。



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2007年07月16日

思い返せば〔幻火〕

 誰ぞが確か、昨年だかにした怪談のうちにあった古本の話のせいで
 近頃古本を買えなくなったと言っていたのだ。

 そしてすっかり忘れていたのだが
 先日昔にされた怪談を整理していて見つけたのだが

 古本の怪談したのって俺じゃねぇか…!


 …うん、御免。

 そんな恐怖の怪談が満載…になるかもしれない怪談大会
 正式名称「妖鬼之宴」は昨年同様、8/13〜8/20に開催予定。


 神の気紛れで生まれ落ちた遺物と似た劣化魔王(?)の余波が、その頃まで残っていなければいいのだが
 ……少し、難しいやもしれないな。


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2007年07月15日

宴の準備〔幻火〕

 何やら相変わらずゼノンがなんたらと騒がしいようだが
 そんなことはさておいて――というと怒られるやもしれないが――引き続き宴の準備を続けている。

 会場への小細工は思いの外巧く行ったので
 次は入口を作らねばならぬ。

 水先案内人は…そうだな。
 先日の歌詠宴の際に案内を努めた奴に、もう一度頼んでみることにしよう。

 …いや、待てよ。
 そう言えば入口にも仕掛けを施すのではなかったか……?


 一段落、というにはまだまだ遠そうだ。


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2007年07月14日

謎の小瓶〔現火〕

 転がり落ちた、小さな瓶。
 おそらく硝子製なのだと、思う。
 コルクのようなものでしっかと封をされた瓶の正体は、わからない。
 零れる匂いは心なしか甘いようにも感じる。

 問えば、拾ったのだ、という。
 色が綺麗だから、と。

 この目には薄灰色の発泡する液体にしか見えないが
 このひとがそう言うならば、きっと綺麗な色なのだろう。

 観賞用…なのだろうか。

 どうすれば良いんだろうか…これは…。


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posted by アシアン at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 現火:現への遡行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2007年07月13日

退屈凌ぎ〔現火〕

 何やら騒がしいというので
 働きへ出ている家主殿に頼みこんで、世界の様子を軽く調べてきて貰った。

 例の謎の物体から、今度は魔物のような何ぞが生まれただとか
 それが動き始めた、だとか。
 聞けば幾つかの国は攻撃を受けているという。
 別所からの攻撃もあって、落城間近の国も。

 気紛れな神は、国からは賢者を
 在野からは戦士を集う。
 毒蜘蛛、とやらも。


 掌の上。転がされている感がする。
 始末に負えない。

 属するというのは面倒なことだ。


 ……本当に。
 面倒なことだ。



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2007年07月12日

覚え書き程度に〔幻火〕

 先日から、夏の宴の準備を整え始めている。

 ついでにと昨年、一昨昨年の怪談を、記録のある限りかき集めてみたところ、総計して50話を越える数になった。
 巧く――といっていいのかわからないが――行けば、今年の開催で100物語が完成するやもしれない。
 中にはしようのない話も混じっていたりするのだが…

 記録をまとめて地鶏殿に投げ、俺は俺で会場の準備など。
 まだ一月ほど先の話ではあるが
 ちょいと小細工をしてみようと思っている。

 巧くいけばいいのだがな…


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2007年07月11日

7月11日〔幻火〕

 怪談の季節がやってきた。

 元々の発端は三年ほど前に遡る…のだろうか。
 もしやするともっと前の話になるかもしれない。

 ともあれ、途中空きはしたが毎年恒例となっている茶会
 妖鬼の宴の準備をそろそろ始めねばならない。

 今年は一捻り加えたい、なぞと


(記事はそこで途切れている)


散乱しているメモ
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2007年07月10日

真夏日〔現火〕

 雨の日であろうと晴れの日であろうと
 眸に映る風景は変わらない

 ぼんやりと霞む視界に相変わらず色彩はなく
 手探りで気配と匂いを頼りに行動する日々

 突き刺す雨雫の痛みは
 今はこの身を実感せしめるものでしかなく


 極寒の魔島は、昼そ暑いものの
 真夏でも夜になれば些か冷える

 夏に弱いらしいこのひとには、丁度良いかとも思う

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posted by アシアン at 23:23| Comment(0) | TrackBack(0) | 現火:現への遡行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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