2006年12月27日

虚空へ呟く

 金で買えるような存在に
 俺ァ魅力を感じない


 貢いだのは涙見る為なんかじゃぁない
 貴公が笑ってくれりゃぁ、それで良かった


 伝え損ねた、言葉の数々。



 もうじき、年が明ける。
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2006年12月18日

錯綜《惑わしの桜》

 仄かに漂う 桜香の吐息
 止まない 音なき慟哭
 揺れる視界
 霞みゆく 意識

 夢とも現ともつかぬ声を 遠く聞く


 かつて求めたのは
 遠い昔 抗えぬ言葉で俺を現へ喚び込んだ亡霊のように
 不安定なこの身を求める腕と言葉

 いつしかそれは「唯一」を求める意識となった
 この身一つを要し求める存在を望んだ

 貴方が …
 …狂咲く桜の下舞う貴方がそうであればと
 叶わぬと知りつつ望んだ



 惹かれたのはその漆黒
 けれど焦がれたのは
 決して俺を見ることのない 金色の眸

 届かぬと知りつつ求めた
 優しくも脆く、儚きひと


 形為さぬ懺悔
posted by アシアン at 15:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 現火:現への遡行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

後日談・2

 取りなして詫びて 多分赦されたのだと、思う
 けれど
 埋め合わせにと色々強請られて、些か途方に暮れる

 甘えてくれている それは嬉しい
 綺麗な姿が見られる それも嬉しい

 だが、俺に仕立ては出来ないし
 反物見繕うことも …自信がない
 装飾品くらいは何とか出来るだろうか
 いやしかし、ああいうのは衣装と合わせるものだとも聞くし

 大体俺の好みで選んだら
 大分ましになってきたとは言え、黒メインになってしまう
 それはこの人には
 …似合うかもしれないが、なんだか違う気もするし。


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posted by アシアン at 02:49| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:戯れ事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月14日

後日談

 一夜明けて、目覚めた身体を包むのは
 ヒトの熱持つ腕でなく
 昔々の炎帯びた身体で触れれば
 忽ち燃え上がるだろう、羽毛のそれ。

 はて、確かに抱き枕て話だったがと
 ぼんやり目覚めて部屋を見回す。
 記憶に違わぬ、幽美な場所。


 傍には居らぬ一夜の主に、なんとなく
 意図が見えたような気がして小さく笑った

 口約束一つ果たせぬで
 その上更に己が連れ合いも傷付けた

 愚かしいにも程があると
 己が不義理と情けなさを嘲笑って。

 果たせぬ約束を
 それと予感しつつ了承したのも
 拒めなかったのも俺の罪。


 せめて朝餉昼餉くらいは作っておこう
 もとより料理酒肴の支度は俺の得意とするところ
 病み上がりの身体にも、幾分かは優しいものが出来るだろう。



 あとは帰宅後の取りなしか
 さすがに愛想尽かされはしない…はずだ。


 ……そう願いたい。



note.
posted by アシアン at 12:54| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:戯れ事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

一夜

 さすがに連れて行くのは些か残酷かと
 思い直して一人向かう

 傍に居らねば触れて居なくば
 どんな物質であろうと
 どんな存在であろうと
 俺のこの手はこの身体は対象を擦り抜ける

 貴方以外の誰にも触れ得ない
 この身体が何よりの心の証


 戻ったら目一杯甘やかしてやろう
 数日勤務怠けたって構わない


 …傷付けた分だけ、償いを
posted by アシアン at 03:16| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:夢語り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月13日

果たし状

 新しく酒を買いに行こうと思い立って、馴染みの店…
 …否、廓まで出向いた。

 戯れ半ば、夢も半ばと
 口説き文句とも取られかねない言葉の数々を
 亭主殿と二人して 宙に浮かせて遊んだり。

 転がして遊ばせて、気付けば話は昔の話
 そう言えばあんまりにも俺の攻撃力が高いんで
 ついたあだ名がアレだとかコレだとか…

 …思えばそんな話が切っ掛けだったか。
 そいなら久々に手合わせしてみるか、てコトになって
 折角だからと果たし状を叩き付けてきた。


 それが、昨日の明け方の話。
 賭けたものは互いが互いの「一晩抱き枕」になるてぇ話。

 今思えば何てぇ賭け事してるのだと、自分でも思う。
 ちなみに昨日は帰宅してから連れ合いに目一杯拗ねられた。

 …が。
 今日は拗ねるどころじゃ済まないかもしれないなぁ。

 何故なら俺が負けたから。


 …いっそのこと連れて行っちゃろうかな。
 どうで俺ァ、このひとと居ないとモノに触ることさえも出来ないのだし。




そんなわけで対戦ログ。
posted by アシアン at 23:59| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:戯れ事 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月09日

問答《惑わしの桜》

 かつての主に似た姿を眺めやる
 同じ顔、同じ声
 けれど異質なものを感じるのは
 かつてよりも刺々しい、その言葉と
 かつてよりも尚弱々しい、生命力 …か

 生きる糧に於いては俺も人のことは言えないが


 問いと答えを繰り返す
 己の愚かさを思い知る
 嘲笑われながらも

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posted by アシアン at 16:41| Comment(0) | TrackBack(0) | 現火:現への遡行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月06日

日常

 相変わらず国には必要最低限しか顔を出していない
 中継地と …中継地の仕事がなければ、勤務と。

 それだけ済んだら宿… でなくて

 いつの間にやら
 連れ合いがちゃっかり借りていた家へ戻る

 酒ばかりはたまに珍しいものが欲しくなって
 二人連れだってそっと街へ出ることもあるけれど
 他はどこから得るまでもなく 自給自足

 そんな、穏やかな日々


 ……誰にも、邪魔などさせるものか。

note.
posted by アシアン at 04:37| Comment(0) | TrackBack(0) | 幻火:夢語り | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

邂逅《惑わしの桜》

 どこをどう歩いたかも覚えていない
 気付けば片手には黒き主の扇
 かつての別れ際 俺に残されたもの

 未練など今更ある筈もないのに
 ふと思い出したのは 等しく後悔に溺れるゆえか

 あのときも己の選択を悔やんでばかり居た


 満ちた月の元を彷徨う
 当て処もなく ふらふらと


…不意に
posted by アシアン at 02:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 現火:現への遡行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

惑う果て

 かつての己の焔のごとく熱い酒に酔うて
 酔うて 酔い潰れて
 目覚めた時には 求める姿はなく
 当然 告げた名も呼ばれることはなく

 …それが、いつものことだとはいえ
 無いはずの心が 小さく軋んだ

 存在を二つに裂いた
 現に在るこの俺に残るのは
 微かな過去の記憶と 身体 だけ

 疼く心は未だ 彼が此処に(……何処に?)
  居るからだと


 …その事実さえもが今は辛くて
 逃れるように家から彷徨い出た


向かう先は
posted by アシアン at 02:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 現火:現への遡行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年12月01日

汚濁

 衝動に負けて彷徨い出た己の行動を今更に悔いる

 抜け出して帰宅した果て
 迎えたのは冷え切った心

 かつてに焦がれる己を殺そうと
 押し込めていた心などとうに露見していて

 自分とこのひとを誤魔化し続けた代償か
 またしても 大切に想うひとを苦しめる

 行き先の定まらない心
 己の望みさえ定まらず 解らないまま


 過去は戻らない
 たとえどれだけ焦がれても

 面影を重ね縋ることは
 今の彼を殺すことだと 思った

 だが それさえも過ちだというのなら



 わからないまま それでも
 呼ばれ、思い出すのが辛くて 隠していた己の名を明かした

 目を背けるのではなく
 忘れるのではなく せめて向き合い
 ……乗り越え、られれば …と


 だが、それさえも…
 それもまた このひとを疵付け苦しめるのだろうか


思い起こせば
posted by アシアン at 00:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 現火:現への遡行 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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