2006年03月31日

3がつ31にち 

 窓の外 視界の片隅
 ひらり ひとひらの花片

 北ではそろそろ散る頃だろうが
 こちらは未だ寒かろうに


 雪解けも知らずに咲く
 ひとり すらりと佇む桜木

 季節はもうじきに春


 別れを告げて 忘れられずに
 再会を果たし 見送って

 遺された扇を開き 桜の見える窓辺に置いた

 言葉を思い出す


 ――桜を誰と見る?


 ここに居るのは

 桜と 俺と
 そして 貴方の影


note.
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2006年03月30日

3がつ30にち

 誰の好みだか
 いつの間にか敷かれていた畳の上に寝転って
 食器洗いに出たひとを待つ

 そう言えば、俺は彼のことは朋輩と呼ぶが
 彼を呼ぶ名は、特に定めていなかったな

 名を呼んでも良いのだけれど
 それではなんだか味気ないし

 考えながら、うとうと…

 もとより
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2006年03月27日

3がつ27にち

 そう言えば、と
 ふと 北の空を眺めやる

 廓の主殿は、元気にしておられるかな
 ここ半年か一年ほどは自宅に籠もりきりで
 下手したらそのまま沈黙に埋もれてしまうんじゃないかと
 そんな気もしているが

 もしかしたら単に冬眠中なのかもしれないし
 或いは魂がどこかへ出かけているのかもしれないし
 そうでなければ
 単に活動することを忘れているのかもしれない


 何だって構わないが
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2006年03月26日

3がつ26にち

 夕刻、特にすることも思いつかず
 相変わらず色味の薄れたままの 自分の身体を見やる

 特に感覚が欠如しているわけでもない
 感情が失せているわけでも ない

 覚えた苦痛も 幸福も
 誰かを大事に想う気持ちも 変わらない


 それでも身体の色は薄れゆく
 一日ごとに



 変わらない、己の熱
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2006年03月19日

3がつ19にち

 ふと 気がついた
 己の指先に色がない

 時刻は夜
 色失せさせるような 日射しはない


 不審に思いつつも
 原因など思い当たらず

 火に触れれば元に戻るだろうかと
 焔に翳せど変わらぬまま


 …まぁ、いいか
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2006年03月18日

3がつ18にち

 なんというか…
 何がしたいんだろうか、このお人は…

 何やらオカシな格好してるから
 趣味なのかと思ったら違うというし

 食べてる途中にコテンと倒れたと思ったら
 酒かっ込んで転がり始めるし。


 やっぱり具合悪いんだろうか。
 熱があるからオカシイ、とか…?

 しかし熱があったとしても
 俺の手じゃぁヒトの熱なんてわからないし、なぁ。

 …とりあえず
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2006年03月17日

3がつ17にち

 雨は熄んだ
 雨は熄んだ

 アナタの 彼の
 二人の雨も熄めばいい

 雨は熄んだ
 雨は熄んだ

 ああ


 風が吹いている
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2006年03月16日

3がつ16にち

 あちこち視線を彷徨わせながら
 とりあえず 経緯を思い出す

 確か俺が落ち込んでて
 慰めてくれるのかと思ったら そうでなくて
 更に落ち込んでたら 伝染して
 伝染したのが曲がって伝わって
 更に俺が曲げて受け止めて
 あんまりにあんまりだったから気を取り直そうと
 一人改めて落ち込んで 立ち直って
 戻ってきて遊ばれて ……だっけ?

 はて、俺はなんで最初落ち込んでいたのだっけか。


 些細な事なんだろうけど。
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2006年03月15日

3がつ15にち

 流されぬこと
 選ぶこと
 判断すること
 抗うこと

 かつて俺に許されることのなかった
 行為の数々

 それはただ ひとえに
 契約種であるがゆえ


 ただひとつ 存在した筈の
 「契約」を結ぶ行為への 選択権さえ
 かつての俺は放棄していて

 それはただ それと知ることのなかった
 喪失感がゆえに

 本当、は
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2006年03月14日

3がつ14にち

 明け方、ぼんやりと放置気味の店先を見たら
 どうやら知った顔が酒を一つ、買っていってくれたらしい。

 来たんなら声かけてってくれれば良いのに、とか
 思わないでもなかったけれど
 良く考えたら俺自身、知人友人トコで買い物したとこで
 特に声かけてるわけでもなし。

 そんなもんか。


 そういえば、あの火のお嬢さんはどうしただろう
 いつぞやに月琴買いに行ったときは、結構沈み込んでいたようだけれど。
 なんだかこの間店先で見かけたような気が、しないでもない。

 落ち着いたら、花見酒でも持って挨拶に行っておこうか。
 数少ない、店通じて知り合った友人だし。


 気付けばすっかり梅の季節。
 そしてもう直に、桜の季節になる。

 けれど
 …春は、あんまり好きになれない。


 なんでだろうな。
posted by アシアン at 14:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅日記・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月13日

3がつ13にち

 食事が冷えないように保温しながら
 何やらショック受けて動かなくなってしまった朋輩を待つ。

 …水かけたら、元に戻るのかなぁ。
 ヒトの構造は今ひとつ、よくわからない。
 中身を見る機会が無かったわけじゃぁないが
 このひとの構造は、なんかソレとは違う気がするし。


 そう言えば、このひとたちは一体何なのだろう。
 確か元々は一人だったような気がするんだが
 古国の禁呪の理に法れば
 一が消えるときはどこかで一が生まれ
 一が生まれるときはどこかで一が消える、そうだが

 …何なのだろうな。

 接し方や気持ちが変わるものでもないから
 別に、何であろうと、構わないのだけれど。



 わからない、というのも
 時として 寂しいもの、だな。
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2006年03月10日

3がつ10にち

 何かの合間に
 ふと 思い出して
 貴方に置き去りにされた 扇を広げる

 俺が貴方に
 俺を忘れぬ限りは傍に置いてくれと
 月夜に狂う貴方に月球儀を預けたように

 貴方は俺を縛るのだろうか
 忘れ得ぬように、と


 何一つ 望みを叶えることをせず
 傍に居ることさえもせず
 言葉交わすことさえも

 それでも 一日たりとも
 貴方を忘れたことはなかった

…結構な間
posted by アシアン at 02:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 闇に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月09日

3がつ9にち

 冷めかけた食事を温めながら
 ぱたりと動きの止まった朋輩を思う

 わからん人だ、と 一言で片付けるのは容易いが
 それじゃぁあまりにも……だし
 かといって向き合おうとすると
 なんだかいつも逃げられている気がするし

 面白くない、というと嘘になるんだが
 かといって愉しいだけでは決してなく

 何考えてるか
 さっぱり読めない人なのだよなぁ……

 もう一人
posted by アシアン at 17:30| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅日記・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月08日

3がつ8にち

 傍に居てくれること
 声掛けてくれること
 その目に映してくれること
 触れてくれること

 幾百年の長い時間
 己が望みにさえ気付かず
 例え気付いたとしても
 言葉にすることはおろか
 願うことさえ出来なかった

 彼らと出逢って
 歪んだ己の負の感情を知り
 その欠落を埋める術を知り
 彼らに触れて 俺は満たされた

 それがどれだけ大きな変化か
 それがどれだけ幸せなことか
 このひとたちはきっと 知らないのだろう

 多分 俺は
 彼らのうち どちらか片方が欠けても
 己を保つことが出来ないだろう

 今は
posted by アシアン at 15:17| Comment(0) | TrackBack(0) | 闇に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月06日

3がつ6にち

 世間から切り離された生活を送るようになって、どれくらい経つだろう。
 僻地と言ってもイイくらいの場所に、気付けば住み暮らしていて。
 近所に家らしい家もないから、近所付き合いなんてのも、当然ながらない。

 そういえば、義孫や義娘に引っ越しの挨拶はしただろうか。
 クリスマスの贈り物を届けた気がするから、住所は届いていると思うが……

 作っている酒を好んで買っていってくれるお人には、悪いことをした。
 こちらから探そうにも、探す宛がないし。


 何かの合間に窓から外を眺めていると
 ここが隔離された空間だということをひしひしと感じる。

 これで、良かったのかなぁ。


 ……わからねぇや。
posted by アシアン at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅日記・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月03日

3がつ3にち

 ちょいと前の話になるが

 昔から交流のある友人が、訪れてきて言うに

 「明日なんだ、頼む」

 とのこと。


 何かと思えばカエル討伐で
 どうやら人が足りていないらしい。
 退屈凌ぎには丁度良いと思って、急ぎメンバーに加えて貰ったのはいいんだが

 待てども暮らせども音沙汰がない。

 …ぬぅ。
posted by アシアン at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 旅日記・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年03月01日

3がつ1にち

 風の噂、とでも言おうか。
 世話になった彼の国…いや、市の市長選があるそうで。

 結局再訪する機会を得ぬままに過ごしてしまったと、
 遠く、北の空を眺めやる。

 長期に渡って勤め上げた現市長に改めて感心すると同時に
 どこかもの悲しさを感じながら。

 落ち着いた頃に、また彼の場所を訪れたとして
 あの時世話になった人たちは、まだ、其処にいてくれるだろうか。



 旅の空は 一期一会
 変わらぬものなど無いと知ってはいても
 名残惜しく思う …俺も変わったものだ。
 相当、情が移ってしまったのだろうな。


 …何にせよ、市長選。
 滞りなく終われば良いのだが…



 余計な心配と思いつつ
posted by アシアン at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅日記・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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