2006年02月25日

2がつ25にち

 鉄の扇を手にとって
 あの人ならと ふと思った

 思った自分に嫌気が差して
 それでも投げ捨てることの出来ない 形見を
 戸棚の奥深く 仕舞い込む


 満たしてやれなかった
 癒しにもなれなかった
 傷付けることを怖れて
 二人 我が儘になりきれず

 これでいいのだと 己を騙し続けて
 そのまま終わった それだけの記憶



 悪い癖
 …悪い 癖 だ

 俺は いつもどこかに
 逃げ道を求めている
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2006年02月23日

2がつ23にち

 他人様の家の庭を眺めながら
 ぼんやりと、作成代行やってみようかな、とか思う。

 レイアウトから配置、伝言板の設置まで。
 イメージや色を伝えてくれれば、納得の行くように作れるのに。

 けれど俺は絵を描けぬから
 結局のところ、あまり面白みの無いモノしか出来ないんだろうな。
 好きは好き、なんだけど。


 書架を眺めて、溜息ひとつ。
 この場所で過ごす時間も減った。

 もう少し…
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2006年02月22日

2がつ22にち

 月
 さかしまの 月


 焔の指先 月を辿る
 輪郭を紅に染めて

 その面さえも


 黒と混じる 紅
 紅と混じる 黒

 俺が墨色 焔の赤と
 貴公の紅 彼の黒



 光と 闇と
 さかしまの ……
 
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2006年02月21日

2がつ21にち

 解っちゃいない
 このひとは なにも

 失う恐怖を
 不安を感じるたびに
 俺がどんなにか


 ……

 恨み言一つ
 思わず口走って 顔伏せた

 冗談さえ 冗談と笑えない
 己の弱さが腹立たしい
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2006年02月20日

2がつ20にち

 かつてを夢に思い出す

 愛されることも愛することも知らず
(今でも知っていると言うにはほど遠いが)
 それでもこの身の傍らに添う
 存在と熱が恋しくて

 失った黒き亡霊の
 その存在が恋しくて

 誰彼構わずに手を伸ばし
 求め追い縋った

 けれど

 見捨てられても今ほどには
 辛さを感じなかったように思う

 いつしか捨てられることに慣れて

 …否

 己を捨てた相手が誰であるか
 そんなことはいつしか どうでも良くなって

 ただ 伸ばした手の先にあった存在を
 彼奴なのだと 思うようにして

 誰でも良かった
 それがたとえ 生命なきモノであろうと
 縋る場所と 抱いてくれる腕さえあれば



note.
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2006年02月13日

2がつ13にち

 綺麗に包装された酒瓶は
 渡す事無く 蔵の奥へ


 そうして仕舞い込んで駄目にした品物が
 今まで幾つあっただろう

 らしくないと 己を笑っても
 それで何かが報われるわけでなし

 ただやるせなさに 吐息を一つ


 隠すように押しこまれた
 焦茶色の瓶を見やる


 …莫迦みたいだ
 似合いもしないくせに。




note.
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2006年02月12日

2がつ12にち

 目覚めぬ悪夢
 過去の出来事

 夢現 うっすらと目覚めかけては
 どす黒い汚濁の渦巻く眠りへ
 また叩き落とされる


 苦痛と
 それに勝る過去への妄執

 負の意識さえも生きる糧として
 ひたすらに貪った そんな時間が

 己が犯した罪とでも言うように
 幾度も突きつけられる


 目覚めては 墜ちて
 繰り返しに嘆く


 償いはまだ終わらない

 まだ 始まらない
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2006年02月09日

2がつ9にち

 眠りの内でも わかる
 頬伝う 熱い雫

 漆黒の一筋
 触れては刹那 燃えて消える

 焔の一滴
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2006年02月06日

2がつ6にち

 昨年 逃げるようにして去った
 彼の地を遠く 眺めやる

 関わった皆は元気でやっているだろうか
 引退を考えていると口にしていた方々は。

 引き継ぎは巧く行っているだろうか
 新たな人材はちゃんと育っているだろうか

 諍いは起きていやしないだろうか
 街の雰囲気は相変わらずだろうか


 そろそろ 暖かくなり始める頃だろう
 梅や桜 花のつぼみも綻び始めて

 楽しくやって居ればいいと 空を仰ぎ見て



 すっかり情が移ってしまったものだと 小さく笑う

 いつかまた 立ち寄ることはあっても
 きっと そこに棲まうことは無いだろうが

 それでも …覚えていてくれるひとが居る

 それは思いの外 有り難いものだと
 らしくもなく そんなことを思った
posted by アシアン at 23:28| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅日記・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月05日

2がつ5にち

 いい加減 目を覚ませというコトなのだろうな
 けれど

 戯れさえ 戯れと受け止められない
 自分の余裕の無さに嫌気がさす

 止まる筈のない呼吸
 感じる筈の無かった痛み

 圧迫感と恐怖と
 思い出したのは かつての

 このまま眠れば また


 …意識は無情にも闇に沈む
posted by アシアン at 17:14| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅日記・雑記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2006年02月04日

2がつ4にち

 風の音に目が覚めた
 気付けば月も変わり

 積もったまま溶けぬ雪が
 冷え切った夜気を研ぎ澄ます


 星も見えぬ曇り空
 地上にもう少し灯りがあれば
 空ももう少し明るいだろうに、と

 かつて通り過ぎた
 夜も灯の絶えぬ街を思い出す


 下卑た笑いと汚臭と
 人の稼ぎと惨めさと
 そして生気に充ち満ちていたっけか

 生き抜こうとする
 浅ましいまでの逞しさ
 生命持つものは強いと
 そう 思ったこともあった

 否 …今も、尚。

 命無きは焔
posted by アシアン at 03:02| Comment(0) | TrackBack(0) | 闇に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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