2005年11月30日

11がつ30にち

 凍て付く冷気を纏った刃を
 文と重ねて北方へ送った

 途中で配達官が路にでも迷ったか
 それとも北からの返事が届くのに時間がかかったか
 随分と長いことかかったようで…

 夜半、受け取った連絡にと訪れたお方が一人。
 ともあれ、無事に渡ったようで一安心…と、思いきや。


 何をどう見誤ったか、気を遣われて早めに退散して仕舞われた。
 見誤られても問題の無い間柄…とはいえども…

 …まぁ、良い。
 いずれまた、どこかで。
 それが近いうちでなくとも、揃って呑み交わせる時が来るのなら
 その時に色々と話せば良い。

 少なくともあの方は消えまい。
 そう、信じよう。




note.
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2005年11月29日

11がつ29にち

 伝わる言葉 伝わらぬ言葉
 伝え得ぬ想い 伝え得ぬ思惑

 焔にしか見えぬ情景があるように
 ヒトにしか見えぬ情景があるように

 俺にしか見えぬもの
 アナタにしか見えぬもの

 そういったものも 存在しているのだろう


 けれど
 触れ合うことで分かち合う
 その感覚が

 意識にしろ視角にしろ味覚にしろ
 ほんの一部がアナタの一部と同じなのだとしたら

 溶け合い一つになるような
 そんな錯覚を覚えやしないだろうか


 らしくもなく そんなことを思う
 俺は「夢見ル少女」か?


 莫迦莫迦しいと思いつつ
 悪くないとも思う


 …黒き邪炎が 笑わせる。
 この身に淀み濁った膿が
 消える筈など無いと言うのに。
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2005年11月28日

11がつ28にち

 望む情景がある
 それは歪んだものかもしれない
 理を違え その先の存在すら危うくする
 そんなものかもしれない

 構うものか、と 思う

 叶わぬ望みだと
 覚えた当初から自覚はしていた


 ひとつ ふたつ
 形にならぬ声は 口の端から
 吐息と共に零れて

 揺れて 震えて
 黒く紅く 煙っては消える


 焔の見る夢を
 貴公に教えよう

 陽炎のごとく
 蜃気楼のごとく

 歪んだ夢 幻を




note.
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2005年11月27日

11がつ27にち

 現の中で 夢を見る
 微睡むような時間の内で

 白昼夢と嗤うは容易いが
 それが夢想でなく 現実のものだとしたら

 想えば凍て付くほどの恐怖に
 不安に 身体は震える
 微か
 ほんの微かに


 留まることは出来ない
 留まり続けることは出来ない

 解っている
 だからこそ

 こんなにも 切ない




note.
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2005年11月25日

11がつ25にち

 繋がるための言葉もなく
 連なるための音もない


 凍て付いた――凍て付かせた炎
 不可能な筈のその事象を
 己に言い聞かせて 自虐のように

 莫迦莫迦しいと思いつつも
 そんな己を嘲うことさえも
 他への当て付けのようだと

 …けれど
 そうすることでしか 気が紛れないと
 自分で自分に言い訳する


 後ろ向きな思考を封じるには

 
 ……眠っておくしかないのかもしれないな…



note.
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2005年11月24日

11がつ24にち

 渦巻くもの
 とめどなく

 紡ぐ言葉さえ
 導きにならず

 惑い彷徨い――

 そして思考は帰結する


 今 俺を動かすもの
 それは恐らく

 懼れ なのだろう
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2005年11月23日

11がつ23にち

 世界は変わる
 己の見え方も変わる

 純粋だと思う眸を通して見る 俺の姿は
 酷くおぞましくて 醜くて

 時間と虚構と言葉とで
 必死で取り繕った 陰惨な影の
 歪みさえ明確に映る


 過去をすべて
 癒えずにグズグズと腐った 見えぬ傷痕の
 膿のような過去をすべて 吐き出してしまえたら

 ああ
 少しは 楽になるのだろうか
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2005年11月22日

11がつ22にち

 この身の奥底に眠るのは
 不安と恐怖

 未だ知り得ぬ感覚 感情
 心や言葉や 未来までも


 「唯一」を失って得た「普遍」は
 どこまでも色褪せて

 ああもしも目覚めて出逢ったのが
 彼奴ではなく貴公であったなら と


 らしくもなく 仮定を想う


 消え得ぬ 願い と
 消し得ぬ 想い

 気付かれることも
 伝えることも望まない


 唯
 失わぬことのみ 祈る
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2005年11月21日

11がつ21にち

 言った だろう
 俺の半分 アナタのものだと

 心でも 身体でも
 好きな方を持って行けと

 そんな半分があるかと、貴公 言ったけれど

 一人にしないと そう言ったから
 …だから


 全部は 無理だけれど
 この心を
 この身体を アナタに
 貴公に

 …だから


 連れて 行って
 何処まででも

 焔の身 精霊の
 思念体のこの身では たどり着けぬ場所でも

 離さないと 言ってくれた
 アナタ信じて 貴公 信じて
 付いてゆくから


 この半身 アナタのモノだ
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2005年11月20日

11がつ20にち

 一度飢えを覚えた躰が
 間に合わせの感覚などで満たされる筈もなく

 枯渇を自覚して
 ただ貪欲に「それ」を求めるように


 覚えた味と感覚を
 焔の身体が求める

 辛味も酸味も渋味も
 香しか知らなかったそれとは違い
 簡単な言葉で例えて言うのならそう

 「別世界に連れて行かれるような」


 甘いモノが好き かもしれない
 それは少し 何かを思い出させるから

 それが何であるかは


 …らしくないから 黙っておこう




note.
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2005年11月19日

11がつ19にち

 綺麗な声で
 綺麗な言葉で

 淀みなく迷い無く 呼ばれた俺の名


 このひとの声で
 このひとのことばで

 呼ばれて震えた身体
 おそらくは 歓喜ゆえに


 俺はここに在る

 …生きている
 こうして …此処に

 このひとと
 彼と 共に
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2005年11月18日

11がつ18にち

 願うこと
 望むこと
 祈ること

 触れる姿に
 届かぬ姿に
 求める姿に

 それは願望
 それとも欲望
 渇望し待ち侘びた
 野望に似た絶望


 追い求めるのは 幻ではなく
 確かなる感覚と 感触


 確かなその名を呼ぶ
 双つの名を呼ぶ
 同じ響きで 同じ重さで



 …ああ

 あなたがたの真名を
 俺は知らない



note.
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2005年11月17日

11がつ17にち

 意識閉ざして 心閉ざして
 己の殻に閉じこもるコトは 容易い

 けれど このひとを
 このひとと彼を このままにはしておけないから


 伝えること 伝えて
 まだ自分の中でも整理出来ていないけれど
 伝えるように 努力して


 沈黙のまま終わるのは嫌だ
 不鮮明のまま 何も分からないまま終わらせるのは


 落ち着いて
 …落ち着かなければ

 己の行動の理由と …想うことと
 伝えて 全部 空にして


 このひとは俺の生きる意志
 彼は俺の世界の半分

 無くすことなど出来ないんだ
 けれど

 …けれど 双つを望むことで 一人にされるのなら

 そんな世界 要らない


note.
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2005年11月16日

11がつ16にち

 玩具を独り占めする子供のようだと
 己で己を嘲う

 指先に触れる 双つの熱を
 引き寄せて 抱き締めて


 このまま時が止まってしまえば、と
 らしくもなく 思う

 この身体を 意識を構成するのは
 最早俺一人では為し得ることではなく

 どちらかが欠けても成り立たない などと

 言えるものか
 そんなことを



 今宵 月の満ちる夜
 おそらくは これが最後の夜

 月と共に
 心も 身体も
 満たされたのだと

 そう 信じよう
 たとえそれが虚構だとしても


 あの月が沈む迄は
posted by アシアン at 23:25| Comment(1) | TrackBack(0) | 闇に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月15日

11がつ15にち

 俺ではない俺がいる
 かつてのごとく 乱れて
 躰開き享楽のみを求め
 己を壊し相手を壊し
 唯快楽のみに狂う

 この躰の奥に 心の奥に
 醜く濁り澱んだ 泥濘のように
 深く 暗く 沈み

 足踏み入れるものを引き込もうと
 爛れた笑み浮かべて


 俺ではない 俺が居る
 俺ではない俺がアナタを求める
 アナタと 彼と 二人を求める

 あぁそれは確かに俺の望み
 けれどこの俺の為すことは違う
 添うようで違う
 満たされるのは俺ではない俺
 俺の心ではない俺の意志ではない
 底ひなき 俺の虚ろ


 俺ではない俺が居る
 アナタが 彼が その瞳に映すのは
 求めるのは


 俺の虚ろか
 それとも 俺か


note.
posted by アシアン at 15:10| Comment(0) | TrackBack(0) | 闇に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月14日

11がつ14にち

 わか ら ない

 わからない 何も

 己が望む路さえも
 自分自身さえも。


 縋る姿は幻か 現か
 懼れるのは喪失か 傷付けることか
 願うのはアナタの幸か 己の平穏か

 求める姿は現か夢か
 触れる姿は幻か


 目の眩みそうなこの感覚は
 眩暈とも似た混濁は

 俺の意識は


 己が縋るべきものさえも
 過去も 現在も 未来さえも



 教えてくれとは 願わない

 ただ
  …ああ

 それでも

 「待っていてくれ」とは 言えないのだ



note.
posted by アシアン at 22:05| Comment(0) | TrackBack(0) | 闇に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月13日

11がつ13にち

 醜くも浅ましい
 そんな自分自身を自覚する

 過去や記憶など言い訳にも出来ない
 甘受したのは俺自身

 赦しを乞うことも
 救いを願うことも
 俺にはおそらく 許されることではなく


 流されるままに 抗うこともせず
 留まることも出来ず

 途方に暮れて
 与えられる 感覚に呑まれる


 意識の向こうは闇 流れぬ涙の色
 己が望みさえも見えぬ

 せめてもの 救いを見出そうと
 見えぬままで 足掻く

 幾度も
posted by アシアン at 22:17| Comment(2) | TrackBack(0) | 闇に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月12日

11がつ12にち

 ひとつがふたつ ふたつがひとつ
 俺の形を為すは意志と心

 この躰を為すは 意志
 音彩色彩を為すは 心


 双つが独つ 独つが双つ
 どちら欠けても成り立たぬように

 触れるこの指先も
 届かぬあの姿も

 俺の魂であり 意志であり心


 破れぬ約束など
 言い訳に過ぎないのだろう

 どちらも捨てられぬ など
 そんな都合の良い――



 罪悪感と己への嫌悪
 己の躰への嫌悪

 崩れ落ちることも出来ない


 朦朧と 恍惚と
 霞掛かった意識で

 路を――

 アナタを探す
posted by アシアン at 23:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 闇に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月11日

11がつ11にち

 夜と昼の隙間
 ほんの一刹那に
 時を凍て付かせ 沈む

 動かぬ時は休息の証


 …そうだろうか?



 否――
 今は考えまい

 再び時が動き出す迄は…
posted by アシアン at 22:13| Comment(0) | TrackBack(0) | 闇に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年11月10日

11がつ10にち

 泣き崩れて
 何かに縋って

 己で己がわからないまま
 助けてくれと


 …そう 叫びたくなる


 誰か

 …誰でも いい ――誰か

 一時 ほんの一夜でいい
 安らいで眠れる時間と空間を


 それだけあれば もう
 この二人に 負担かけることはないだろうに
posted by アシアン at 23:20| Comment(0) | TrackBack(0) | 闇に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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