2005年09月30日

9がつ30にち

 一月が終わる

 あまりにも多くを失いすぎた

 求めようと 触れようと
 手を伸ばすたびに

 傷付いていった 幾つもの存在


 捨てたかった 己の感覚は
 未だ この身に留まったまま

 この身か心か どちらかを
 遠い存在に 届けたくて

 叶わぬことだと 解ってはいても

 せめてもの償い
 そして 俺が想いの証


 要らぬのなら捨て置いてくれ

 半身を失って
 無事で居られるわけがない

 この上 傷付く箇所があるとしたら
 傷付くことがあるとしたら

 それは俺の存在
 俺が絶える時


 己の欲求を 己に封じる
 心殺すように

 傷付かぬように



note.
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2005年09月29日

9がつ29にち

 鋭く聞こえた声に
 喉まで出掛かった 謝罪の言葉を飲み込んだ

 何も 言えなくて
 唯押し黙る


 焔のこの身では為し得ぬこと
 水面に触れ その感覚を知ること

 流れ落つる水滴は この身に触れて蒸気となり
 また 焔の肌は水気受けて色と感覚を失う


 泡となって消えたという
 半身半魚の女のようだと
 我と我が身を嘲った


 どうも
 このところ 思考が女々しくて 困る

note.
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2005年09月28日

9がつ28にち

 狩場にて、管理人殿の人形を手に入れる。
 引き渡しに行こうと思ったが、ふと某お人が探していたのを思い出し、こそりと自宅へ押しかけて窓際に置き去りに。

 夕刻頃に見に行った時には無くなっていたから、公言通りサンドバッグにされたか、大事に仕舞われたのかは分からないが…

 ともあれ。

 深夜、礼代わりと酒代の足しにと、頂いた金子?一つ。
 突き返すのも何だか失礼な気がして、そのまま頂いてしまったけれど
 …さて、どうしたもんかな。

 これで日頃の礼でも、ちょいと返してみようか、どうしようか。


 そんなことを思案しているうちに、来訪者がまたひとり。
 中継地の小さなお嬢さんを応対してるうちに、
 話の流れで何だか仮装ぽいものをさせられる。

 あぁ、そういや来月はそんな時期だなぁ、などとぼんやり思いつつ…
 スケッチしてるらしい手元をこそりと覗き込んだり。
 何やら普段の五割増しくらい美人に書いてくれたようで、嬉しいやら気恥ずかしいやら…
 とはいえ、嬉しいことに間違いはない。
 有り難く頂戴することにした。

 装束をまた借りれるようなら、来月末は少し表に出てみようか。

 朋輩と動けるようなら、だけれど…

note.
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2005年09月27日

9がつ27にち

 何のことはない
 昔に戻るだけだ

 この世界に来て 未だ
 誰とも出会わなかった昔に


 求めず 与えず そして奪わない
 それだけのことだ

 何を悲観することがある?


 …嗚呼

 俺は「時間」を失ったのか
 過ごした時間
 これから過ごす時間

 空虚なのは
 恐らく そのせいだろう


 ――浮かべた笑みは
 皮肉気なそれ

 昔のままの…
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2005年09月26日

9がつ26にち

 静寂 暗闇

 閉じこめた意識 意志

 一人 消えた存在と共に
 失われた 感覚の一部


 欠けたものは 痛み

 足りないものは

 己が己で在るための
 確固たる 意志


 この焔は詛われた邪炎
 触れるものすべて 傷付け 焼き尽くす

 この焔がこの熱が
 心地好いと そう言ってくれる者が居るのなら


 その者に求められるまで
 俺は封じる

 この焔の熱を




note.
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2005年09月25日

9がつ25にち

 言葉を亡くしたように
 声を封じたように

 唇から 喉の奥から
 発せられる音の響きが

 この空間を壊してしまうようで

 黙したまま 静寂を
 熱を 存在を
 この身の内に抱きしめる


 留まれる道理はない
 動き出さねばならない


「あと少し」

 「もう少しだけ」


 己が内で繰り返す言葉は
 徐々にその力を失って


 …また
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2005年09月24日

9がつ24にち

 変わった己を自覚する
 良くも悪くも

 弱くなったと思う
 一人では生きていけないことが
 弱さの証明だとするならば

 500年の齢を重ねて尚
 過去に縛られていたことが
 おそらくは その原因なのだろう


 留まることを止めた あの日から

 過去は漸く過去の形を為し
 現は巡り

 この人と共にある未来を欲しいと思った


 その路は
 未だ閉ざされてはいないと

 …そう 信じたい
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2005年09月23日

9がつ23にち

 覚醒しては いる

 けれど

 欲求を片端から 口に上せてしまいそうで

 だから

 眠っておく ことにする


 あたたかい 何かに
 この身を委ねて
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2005年09月21日

9がつ21にち

 煙のようにおぼろげな
 それは夢幻
 風が吹けば灰と散って
 色褪せた思い出は塵と消える

 捨てた片眼と痛みと共に
 過去も消えてしまえればいい

 けれど

 現を生くるこの身を為すは
 焔のこの身を人たらしめるのは
 過去積み重ねた 己の意志と 記憶


 忘れたとき
 俺は一体 どうなるのだろう

 捨てた片眼は戻らない
 引き攣れた痕は消えない

 消えぬ証はどうやって得た


 この身体に この心に
 貴方と生きた 証があれば
 その痕跡を遺せれば


 …否
 望むまい 願うまい

 それはおそらく 毒にしかならぬ
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2005年09月20日

9がつ20にち

 「糸が切れたように」とでも言うのだろうか

 己の内にある言葉を 感情を
 投げ捨てるように
 ぶつけるように

 告げるだけ告げて
 吐き出して


 そのまま 世界は閉ざされた

 暗闇の内 己の四肢に悖る感覚
 声と 音と


 元に戻らなくても良かったのに


 「現実」とは 皮肉なもの


 あと幾度 繰り返せば良いのだろう
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2005年09月19日

9がつ19にち

 消そうとしても消えぬ感情
 封じようとしても封じきれぬ言葉

 こんな想いは知らなかった

 数百を過ごした 己の時間の中でも


 ひとつだけ 言葉を知っていた
 古き時代に紡がれた言葉

 黒い亡霊に告げられて
 白銀の詩人にその意味を教えられた

 『La muiet er』

 ――その魂を愛す


 おそらくは 未だ 何も
 伝わってはいないのだろう

 言葉も 行為も 何も知らぬまま
 伝わるわけがない
 伝えられるわけがない


 ただ

 このまま 終わるのだけは
 それだけは 嫌なんだ


 例え
 このひとに 見放されたとしても


note.
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2005年09月18日

9がつ18にち

 己を封じる
 己の焔を封じる

 奥深く 二度と触れえぬように
 己でさえ手の届かぬ 奥底に


 所詮 罪咎に黒く染まった邪炎
 「人並み」の幸せを願うことが
 そもそもの間違い


 思い出さぬように
 これ以上 このひとを傷つけぬように

 この焔が決して
 ひとを傷つけることのないように
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2005年09月17日

9がつ17にち

 火の匂いと
 忘れ得ぬ 肉の焦げる匂い
 迸る記憶


 肌を焦がし
 肉を焼き
 紅の血潮さえ黒く爛れて

 グズグズと醜く爛れ崩れ落ちる
 かつてヒトだったものの名残から
 そこだけ

 哀しいほどに白い 骨

 紅蓮は炭色に
 炭色は青白く変わる



 記憶を 現を

 留めようと手を伸ばす
 焔よ 我が内に

 願わくば もう二度と
 誰も傷付けることのないように
posted by アシアン at 00:00| Comment(0) | TrackBack(0) | 闇に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月16日

9がつ16にち

 見えない 視界の奥
 遠ざかる 紅

 選ぶことは出来なかった
 「選べ」なかったゆえに
 失った
 紅色の 軌跡


 伸ばしかけた腕を戒めるように
 傍らの存在と結ぶ


 傷付けるだけだ
 「選べ」ないがゆえに
 この手をこの腕を 解いてまで
 追うことが出来ぬまま 引き留めても


 言葉にならぬ声
 頬つたう 墨色の雫

 この手には
 この身体には


 何も 残らない
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2005年09月15日

9がつ15にち



 魂が限界なので
 本日の活動はおやすみ。

 明日もちょっと怪しい…
posted by アシアン at 23:35| Comment(1) | TrackBack(0) | 魂の呟き | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月14日

9がつ14にち

 14日未明。
 ガイムハルトに攻撃開始の報あり。

 先日の呪竜騒ぎで出来た新政権潰し…といったところか。

 オルファンヌは既に落城。


 見えぬ目と動けぬ脚で、それ以上を知ることは出来ず
 また、それ以上を知る気もない。


 悲観はしないが
 かつてのように、楽しもうとも思わない。


 俺の隻眼に映るのは
 唯 一人のみ。
posted by アシアン at 03:03| Comment(0) | TrackBack(0) | 旅日記【ゾルファナ】 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月13日

9がつ13にち

 言葉が見つからない
 伝え方がわからない

 確かにある筈の想いは
 指先すら触れることなく 霧散して

 定まりかけた言葉さえ
 伝えたいそれとは 違っていて


 幾度も言葉を探す

 伝えたくて 伝えきれなくて


 己の望みさえ わからなくなるほどに
posted by アシアン at 23:30| Comment(2) | TrackBack(0) | 闇に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月12日

9がつ12にち

 繰り返し
 繰り返し

 言葉を代え 方法を代え
 伝えようと足掻き続けていること


 分かりやすく伝えようとした挙げ句
 言葉が足りなかったり

 一から始めて終わりまで話そうとして
 最後まで辿り着けなかったり


 そんなことの 繰り返し


 伝えきれなくて
 伝わらなくて

 理解できなくて
 理解してやれなくて


 どれだけの時間を過ごしても
 また 元通り



 追いかけて
 追いかけて

 未だ 追いつくことが出来ない


 動かない両脚で
 どこまで 追い縋れるのだろう
posted by アシアン at 23:48| Comment(0) | TrackBack(0) | 闇に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月11日

9がつ11にち

 夏の名残の蝉の声
 響く遠雷の音

 夕立…だろうか
 通り過ぎる雨の音と 薫り
 衣擦れと似た 木々のざわめき


 ヒトの血の匂い
 触れる肌の下 鼓動の響

 聞こえる外界の音は 匂いは
 その二つにすべて かき消されて

 この腕に この指先に
 触れるものが 世界のすべて
posted by アシアン at 15:06| Comment(1) | TrackBack(0) | 闇に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2005年09月10日

9がつ10にち

 見えぬ眸の片端から
 零れ落ちる 闇色

 微かに紅を交えた黒への
 届かぬ 距離


 ぴりぴりと…
 色の薄れた指先に
 いつかと同じ 感覚



 ――焔
 闇に犯され 黒を愛し
 己の紅を捨て 墨色に染まった
  ――俺の炎

 どれだけヒトの身体を模しても
 どれほど己の熱を怨み 憎んでも

 焔は焔以外には成り得ない


 ……否

 一度絶えて 次の生があるのなら
 或いは…?
posted by アシアン at 00:00| Comment(1) | TrackBack(0) | 闇に啼く龍 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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