2005年05月31日

5がつ31にち

 見送ったと思っていた友が実はまだ居たりとか
 そんでもって今日がホントの出立日らしいとか
 そんなことを 夕刻になって知った

 予想出来た事ではあるけれど
 もし 先月の時点で出立が遅れると報されていたとしても
 特に変わることは無かったように思う


 結構親しく関わっていた気がするけれど
 思い返してみると
 国内でも 国外でも さして関わり合ったわけではなく
 強いて言うなら裸祭り程度
 それでもどうしてか 親しみが失せることはなかった

 もしかしたら どこか近いモノを感じていたのかもしれないと
 そんな莫迦らしい想像をした自分に呆れる

 ありがとう
 お疲れさま

 掛ける言葉はどれも味気なくて
 いっそ奇声で見送ってやろうかとも思った


 まぁ、いいや
 何処かでまた会う気もするし。


 Good-bye, my dear friend.
 呟いて
 らしくないと 少し笑った


note.
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2005年05月30日

5がつ30にち

 後悔なら とうにしている
 けれど戻ることはできないから
 記憶も悔恨も 抱いたまま生きてやろうと そう思う
 この焔が与えることのなかった幸を嘆くより
 この炎が 傷と不幸をその身に負わせることのなかった事に
 ほんの少し安堵して
 貴方の幸を願う






 城下。BARにて。
 弁当と言ったら何故か旅の弁当を頂いてしまった…
 これはこれで嬉しいが、俺は普通の食事が欲しかったのだけどな。
 …まあいいか。


 また訪れる、との約束。
 これで何国目になるだろう
 いつか またいつか。
 そうして交わす言葉を 嘘で終わらせる事が無ければ良いと思う。
 嘘で終わらせる事の無いようにしようと思う。

 …とはいえ

 いつになるかなぁ…。

note.
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2005年05月29日

5がつ29にち

 一年
 もうじきに一年 経つ

 長かったような 短かったような
 随分かかったような そうでないような

 これから始まるような これで終わりのような
 未だ手に入れてもいなければ
 手に入れられたわけでもない気もする


 別れて 突き放して それから三ヶ月
 代理でもなく 間に合わせでもなく
 確かに貴方と居たいと思えたから その背を追った

 時折 酷く息苦しいような
 そんな切なさに 悲しみに 襲われることもあるけれど

 あの時の選択に 今でも悔いはない


 少しは追いつけただろうか

note.
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2005年05月28日

5がつ28にち

 余計なお節介かな、とか思いつつ
 数日前顔を出してくれたお嬢さんの様子見にBARへ。

 相も変わらず盛況なようで、安心するやら驚くやら…
 やはり酒場のある国というのはいいなぁ、なんて
 そんなこともふと思った。

 別に酒場でなくても良いのだけれどな
 立場、思想、そんなものは関係なく
 ただ純粋に会話と、料理と酒を楽しむ場所なら。
 少し羽目を外しても構わない そんな場所は
 どこでも必要なのだと思う

 喧噪を眺めながら 身を浸しながら
 どこか懐かしいような 切ないような
 そんな感覚にふと襲われた



 とりあえず、朋輩の食事と あと酒。
 酒なら俺が作ってるのもあるんだが
 折角だから普段あまり呑まないようなのにしてみようか

 それから旅の保存食と…イヌのエサと…


 ……なんだか買い出しに出てる主夫のようだ。



note.
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2005年05月27日

5がつ27にち

 ちび火種より朋輩のがタチが悪い、というか
 ある意味生きるのに忠実というか

 今更と言えば今更な
 そんな事実を確認した日。


 先日貰った使い魔を あろうことか食いたそうな顔してるので
 こいつは食えないからと慌てて保護
 折角賢そうな良い子だというのに 勿体ない
 勿体ないというのも何か違う気がするが

 ともあれ保護。
 色も名前も火そのものだが 火に強いとは限らないし
 とりあえず何か食事でも作ろうと調理場へ行ったけれど
 あんまりに長いこと放置してたから食料品は殆どダメになっていて

 旅立つ前にもう一度掃除する必要があるかもしれないなぁ

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2005年05月26日

5がつ26にち

 過去を未来へ繋げる力
 過ちすら経験として活かすこと

 革命後 ほんの僅か
 変わった国の雰囲気を感じながら

 大したものだと また思う
 長く滞在するには丁度良かったかもしれないな

 何やたまた企画があるらしいが
 参加している余裕はなさそうだから
 せめて賑やかしくらいはしておこうか


 …昨夜から
 部屋の隅の方で ちび竜とちんまい火種が睨み合いをしている
 赤いだけで火は吐かないと思うんだけどな
 使い魔なんて持ったことがないから…

 …いや、一度 あったか
 緋色の翼した火の鳥
 アレを使い魔と言っていいのかどうかわからないが

 まぁ、どちらにせよ
 ちび竜に何ができて何ができないかもわからない状態だから
 様子見ついでにしばらく放っておくことにした
 さてはて 何が起こるやら?

note.
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2005年05月25日

5がつ25にち

 国内に顔を出せなくなってからも 何かと構ってくれるお嬢さんから
 気にかけてくれた礼だと、紅い飛竜を受け取った
 単に俺がお節介を焼いただけのような気もするんだが
 素直に嬉しかったので有り難く受け取った

 聞けば名を受けて初めて生を為される使い魔の類だという
 炎のようなその色と姿に ふと昔の自分を思い出して

 思わず呼んだ名前は かつての己の名
 「火」を意味する神語


 朋輩のイヌの遊び相手にいいかもしれないなぁ、なんて
 そんなことをぼんやりと思いつつ

 ああ、でもそうしたら
 一緒に留守番させとかないとイヌが可愛そうかな
 そうしたら旅に連れていけないな

 使い魔の類なら召喚も出来ると思うが
 さて、術の使い方はどんなだったか

 大分長いこと 火精らしい力の使い方などしていないから
 どうやらすっかり忘れてしまったらしい

 …困ったもんだ。


note.
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2005年05月24日

5がつ24にち

 気付いたら 一日経っていた
 そんな日

 春眠暁を覚えず とは言うが
 暦の上での立夏はとうに過ぎたし
 殊更に眠気を誘うような陽気でもない

 一日寝て過ごして 見た夢は
 さて 何だったかな…


 気怠い感覚に目を閉じる
 日が落ちたら イヌを散歩に連れて行ってやって 食事作って
 月が昇ったら 酒と盃用意して一杯傾けようか
 もういっそ 酒に呑まれて眠りに落ちるほどに



note.
 自棄酒ではないのだけれど。
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2005年05月23日

5がつ23にち

 満ちゆく月の幻影に
 映され見えた夢は かつての記憶

 己が望むものはまず人に与えてしまうのだと
 戯れに交した言葉に紛れた 小さな本音を
 幸か不幸か 貴方は記憶に留めて

 いつか俺が与えたように
 かつて俺に与えてくれたね

 それがどれだけ嬉しかったか 伝えることも出来ぬまま
 別れしなに呟いた あの言葉に
 含ませた真実はどれだけ届いただろうか


 それもすべてはもう 思い出話

 満ちゆく月に祈る
 十七夜の満月に
 夜闇を彷徨う焔の安らぎあれと



note.
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2005年05月22日

5がつ22にち

 一日 曇り
 夜半でも月は見えず

 月のない空に杯傾ける気にもならず
 久方ぶりに月琴を手にして音を奏でた
 紡ぐ詩も思いつかないままに


 湿気を含んだ風に 雨の匂い
 少し涼しくなるだろうか






note.
 ぼんやり過ごす一日もある。
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2005年05月21日

5がつ21にち

 春霞 消えて
 月 満ちゆく


 届かぬ言葉
 擦れ違う意識

 やり直す道があるのなら
 その為にこの身の色が失せても
 幾度でも辿ろうと思えるのに


 傷付けること
 傷付くこと
 痛みを与えること
 痛みを知ること

 知り得ぬままだった幾つかの感覚 感情
 負の意識すら享楽とした過去

 俺は 俺自身さえ理解出来ていない
 

note.
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2005年05月20日

5がつ20にち

 恐らく最後になるだろう、エルネルの収穫
 思えばこの手記も、元は農業の覚え書きの為のものだったな、と
 昔を読み返して少しの感慨に浸る

 当初はあんまり乗り気じゃなかったのだけれど
 終わり間近になって思い出すと 結構、面白かったかな

 今回収穫した実は、果汁を絞ってワインに混ぜた
 ゾルファナの国民へお礼も兼ねて安価販売…だけれど
 あんまり数が無いのが少し申し訳なくもある

 気持ちだけの代物だけど
 少しでも、持っていってくれる人が居れば良いと思った


 そう言えば…革命の方
 どうやら無事収束したようだ
 心配が杞憂に終わって何よりのこと

 …どうせやるなら
 「発つ鳥、跡を濁さず」だと思うけれどな…

note.
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2005年05月19日

5がつ19にち

 久しく顔合わせたお嬢さんに受けた占術の依頼返答のついでに
 お節介と思いつつも 忠言を一つ

 憂国の士は毒にも薬にもなる
 けれども国を思うのなら
 己が充足感より娯楽より
 国の平穏を求めるべきだと 俺は思う
 そうすることが己の楽しみになるのなら
 偽善でも安っぽいヒロイズムでもなくて そう思えるのなら
 改めて国の為に動けば良いと思う

 だから俺は国政が出来ないんだが


 いつの間にか城を買えるだけの財産を手にしていた
 また貢いだって良かったんだが
 折角だから朋輩と二人して城に住むことにしようと思う

 場所とか どうするのかな
 多分引っ越すことは無くなるだろうから
 少し考えなければいけないだろうか

 俺は今の場所でも良いんだが…


 …しかし
 城に住むことになるとは思わなかったな…

note.
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2005年05月18日

5がつ18にち

 一昨夜
 国内で革命呼びかけが行われているとの連絡を受けた
 聞けばまるで愉快犯のような行動とのこと
 昔は良く見た光景だと 不謹慎にも一瞬懐かしさに浸った

 小国の方が団結力は強いのだと思う
 否
 結果として小国にまとまった国というものは強いのだろう
 よく言えばそれだけ厳選されているということ
 悪く言えば言葉は幾らでも出てくるが


 雨の匂いがする
 そういえばそんな季節も近いのだと また思い出した

 梅雨明けて嵐の季節が過ぎるまでのんびりしておこうか
 そんなこともふと思った

 どうやら少し 怠惰の虫が住み着いているらしい

note.
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2005年05月17日

5がつ17にち

 またひとつ 別れを知る
 蒼き花も三日月も
 月の色した死神も
 空翔る青い飛竜も
 氷の形した灯火も
 気紛れな翡翠の子鬼も
 かつての王も 皆失せた

 そして また一人
 けれど
 これで良いのだろう 不思議とそんな気もする

 かつての栄光に縋る姿より
 朽ち果て闇の内に沈み逝く方が
 我ら闇の眷属には似合いだ


 闇の奥底で また逢おう


note.
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2005年05月16日

5がつ16にち

 ぼんやりと 目覚めぬひとを待ちながら
 知らず口ずさむ歌

 Zu was anvertraut werden sollte diesem Wunsch?
 Wann beendet diese Ewigkeit?

 歌声は小さく 低く
 まるで子守唄のように


 無意識に紡ぐ歌に 微かに笑って
 両の眸で中空を見上げた

 この路は何処へ続くのだろう


note.
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2005年05月15日

5がつ15にち

 ヒトなら こういうのを
 多分 心臓に悪いとか
 寿命が縮まるとか言うんだろうな

 生憎と 俺にはどっちもないけれど。

 錯乱しかけた反面
 どこかで安堵している自分も居て
 御都合主義というか
 己の自分本位さに少し呆れる


 少し思考を止めておこうと思った
 寝起きだからと 自分に言い訳して
 でなければ きっと
 悪い方向へばかり考えを進めてしまう

 動けなくなることがないように
 唯それだけを 己自身に祈った



note.
 特記事項無し。
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2005年05月14日

5がつ14にち

 甘さしか感じられない舌と唇
 痛みを感じることのない肌
 陽光に照らされた色を知らない眼
 水気に触れれば消えかけ
 光に晒されればモノクロォムに透ける身体

 人としての「欠落」は
 俺にとっての「必然」で

 …多分 それで良いのだろう


 規則的な吐息
 傍らに感じる存在

 与えられ 手に入れた幸福感に
 うとうとと 微睡みながら

 俺は幸せなのだろう
 眠りに落ち行く刹那 そう感じた


note.
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2005年05月13日

5がつ13にち

 目を閉じる
 沈みかける意識

 虚の片目から つぅ、と
 零れて落ちて消えた 何か

 虚ろなままの眼窩に入り込む指先さえ
 感じることが出来なくて

 緋を灯すことも
 火を宿すことも なく

 黒満ちる隻眼は黙って 現を受け入れる


 片目では足りなかったか かつての我が主よ
 乞われたとて最早動くつもりもない
 俺を求めるならあの時に連れて行けば良かったのだ
 その身が灰燼と化す前に


 「不幸な恋」は甘美な毒だと言うね


note.
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2005年05月12日

5がつ12にち

 己を呪えばキリがない
 闇より生まれたこの身を
 実体無きまま触れえる存在のこの身を
 触れたもの灰燼と化す炎を
 己の死すら認識できぬまま消え行くだろう この身を

 望めばその果ては無く
 忌み嫌えばその限りはなく

 結局のところ
 在るがままで生きていくしかないのだと思う






 国も、所属も知らないまま
 よく行く店先で合わせる顔
 行きつけの店の店主との交流
 そんなのがあると少し ほっとする

 この世界の人の心は まだ荒み切っていない
 救われる、というのではないけれど
 何だかちょっと嬉しくて
 そういう温かさを 交流を
 俺も広げていけたら良いと思う


 世界は相変わらず未完成
 神は何も生み出さない

 創造の余地は
 おそらくは それぞれの内に


note.
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